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自走式破砕機 ガラパゴス

過酷な環境下で活躍

 

千葉県君津市 株式会社テツゲン

高温のスラグを扱う現場では耐熱仕様車PC300LCが稼働。

PC200ラジコン車。鍋に入ったスラグが固まりかけたところを、特殊な先端アタッチメントで穴を開けて崩す。

「弱かった足回りがBR380JGで改善された。ノウハウを蓄積してさらに高性能なガラパゴスの開発を期待している」と語る山口浩二氏。

「現在ガラパゴスの稼働率は約6割。待機の多いスラグ処理では十分な数値」という西川和人氏。

PC200(左端)がBR380JGへスラグを投入。
さらにBR480RGで二次破砕、BM595でふるい分け、WA500で運ばれる。

製鉄所の過酷な現場で
特殊仕様車が稼働

日本最大級の高炉を有し、年間生産量はおよそ1000万トンにもおよぶ千葉県君津市の新日本製鐵君津製鐵所。日本で生産される鉄の約1割を供給する巨大工場で、大量発生するスラグ(金属酸化物)の処理に特殊仕様車を始め、ガラパゴスシリーズが活躍している。

 

安全性が求められる場面で特殊仕様機が活躍

製鉄の生産過程では1トン(1000kg)の生産に対し、約300kgのスラグが発生する。新日鐵君津製鐵所でスラグ処理を担当する株式会社テツゲン(千葉県君津市)では、近年の環境問題からほぼ全量を再利用している。炉から排出される液体のスラグを固形化し、用途に合わせて大きいもので数センチ、細かいものではミクロの粒子にまで破砕。吸水性が高いことから路盤材に用いられるほか、比重の軽さからセメント材にも利用されている。

そのスラグ処理の現場ではブレーカが欠かせない。これはスラグを運搬中、冷えて固まった部分を破砕するための重機だ。約1300度で熱せられた高炉から排出されたスラグは、巨大な鍋でヤードへと運ばれる。その段階では高熱の液体だが、運搬途中で表面が冷えて固まる。するとヤードで鍋をひっくり返した際、高熱のスラグが一気に流れ出てしまう。そこで蓋に穴を開ける必要がある。
その役目を果たすのがラジコン仕様のPC200。さらに液体を排出した後、同じくブレーカ役のPC300LCで鍋にこびりついたスラグをそぎ落とす。このPC300LCは油圧系に不燃性作動油「水グリコール」※を採用。高熱のスラグが飛び散る現場でも、安心して使用することができる。
※:不燃性作動油「水グリコール」=弱アルカリ性に調合された含水量約40%のグルコール水溶液。とくに、耐火性の要求が強い油圧装置に使用される。

 

プラントを廃止してコストを削減

テツゲンでは、プラントの補完的存在としておよそ3年前にガラパゴスを導入。その後プラントの建て替えが必要になり、コスト面からガラパゴスへの全面移行に踏み切った。
「弊社では君津で常時6台を稼働させています。さらに突発的な処理を依頼されることもあるので、3台を待機させています。稼働率は約6割で、スラグ処理としては優秀な方だと思います」(同社スラグ加工工場長の山口浩二氏)

 

スラグならではのトラブルにも強い

テツゲンでは古くからコマツ製のホイールローダを導入。ガラパゴス導入は、その実績が買われての結果だった。

「他社製も含めてテストをしましたが、結局は故障時のサービス対応が決め手になりました。コマツはその点で安心だったのです」と同社スラグ加工工場課長の西川和人氏は語る。24時間稼働する製鉄所では、トラブルで処理が滞ることは許されないのだ。

株式会社テツゲンでは固形化したスラグをBR380JGとBR480RGで二重に破砕。自走式スクリーン・BM595Fで35mm以上とそれ未満にふるい分ける。

スラグの破砕でもっとも難しいのは、分離しなかった大きな塊が混じっていることだ。その大きな塊が機械に挟まってしまい、通常のクラッシャーでは除去に30分近くを要する。しかしBR380JGでは硬い異物を検知すると、自動的に破砕を停止。3分もあれば挟まったスラグを除去できる。この点もガラパゴスへの信頼を高める要因となった。

高い処理能力と安全性が求められる過酷な現場で、機動性と信頼性を誇る特殊仕様車を始めガラパゴスは日々その評価を高めている。