稼動事例 - 現場で出た廃棄物をその現場内でリサイクル

稼動事例 > 自走式破砕機ガラパゴス

自走式破砕機 ガラパゴス

富士山・大沢崩れの土砂を地域づくりに再利用する

 

静岡県
渡辺ブルドーザ工事 株式会社

普段は水無し川である大沢扇状地。

破砕された土砂は、HM300でストックヤードに運ばれて仮置きされる

「日本一の富士山の災害工事ということで、我々も誇りを胸に仕事しています」と代表取締役の渡邉正義氏。

「細かい砂が多く、バケットがやすりをかけたようにすぐに痛んでしまうのですが、コマツは迅速に対応してくれます」と専務取締役の渡邉敏弘氏。


PC200がBR380JGへ土砂を投入。破砕された土砂はBM545S-1にかけられて2種類に選別される。

日本のシンボルとして親しまれている富士山だが、その美しい景観の一方で、近年では平成9年、12年、16年と大規模な土石流が発生している。国土交通省では、下流域の災害対策と、大量に流出する土砂の有効活用に取り組んでいる。

 

土砂災害対策をコマツ重機がサポート

 日本が世界に誇る霊峰、富士。その西側斜面にスプーンでざっくりとえぐられたような浸食跡がある。これまでの崩壊土砂量が7500万・(東京ドーム60杯分)といわれる、国内最大級の崩壊地「大沢崩れ」である。大沢崩れによって生じた土砂は、谷底に堆積して、やがて降雨や融雪により土石流となって流出。大沢川下流域でたびたび大きな土砂災害を引き起こしてきた。
  国土交通省では、土石流対策として昭和44年から富士山砂防事業をスタート。大沢川の扇状地内に堤防を建設するなど、土石流で運ばれる土砂を安全に堆積させるための遊砂地を整備している。その対策施設整備に事業開始当初から携わっているのが、地元・静岡県を拠点に土木工事業を展開する渡辺ブルドーザ工事株式会社だ。現在、同社が行っているのは、国土交通省発注・ゼネコン受注工事。扇状地に堆積している土砂の除石工事であり、コマツの重機が数多く活躍している。

 

ガラパゴスの導入が地域貢献につながる

 大沢川は普段は水無し川で、いったん堆積した土砂は移動しないので、捕捉機能を確保するための除石工事が行われる。その土砂は砂粒から数mの巨石まで大小が混在しているために再利用が難しく、かつては一部を現場で使用する以外にはその多くが処分されていた。10年ほど前から自走式破砕機・ガラパゴスによる破砕とスクリーンによるふるい分けが行われるようになり、現在ではすべての土砂が有効活用されている。
  ここで作られる0〜10・の砂は道路の路盤材や住宅の盛土材、田んぼの基盤として、沼津や御殿場まで運ばれているほか、10〜150・の粗い石は駿河湾などの海岸の侵食防止養浜材として利用される。
「以前はBR350JGを使用していましたが、新たにBR380JGを導入してからは、格段に効率が上がりました。年々、県や市からの需要が広がっていて、いまやガラパゴスなしでは仕事が回りませんね」
  と、代表取締役の渡邉正義氏はいう。
  富士山から発生した土砂は、静岡県内の公共事業に活用され、地元の地域づくりを支援しているのである。

 

時代の流れは再資源化ビジネス

 渡邉氏がいま、もっとも力を入れているのがリサイクル・環境分野だという。昭和58年には渡辺ブルドーザ工事内に、ビル解体時に発生する廃コンクリート・アスファルトのリサイクルを行う産業廃棄物処理センターを設立。また平成18年、産廃ボックスの設置・回収を行う(有)みらいを立ち上げた。
「実は、みらいは、コマツスタッフのアドバイスで買い取った会社です。メーカー選びは機械の性能も重要ですが、結局のところ最後は、人対人の付き合いです。コマツさんとはもう40年近い付き合いになりますが、当社のパートナーとして信頼をしています」
  これからは廃棄したものを再資源化するのが当たり前となる時代。環境に注力している渡辺ブルドーザ工事とリサイクル工法に定評のあるコマツは、今後も二人三脚で歩んでいくことになるだろう。