稼動事例 - 現場で出た廃棄物をその現場内でリサイクル

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自走式土質改良機 リテラ

「第二東名」トンネル工事現場でリテラが活躍。
現場内処理でさまざまなメリット生まれる

北陸エースコン工業株式会社

辰野善弘 代表取締役

使用機種の紹介

BZ200の写真BZ200

固化材を供給するサイロにはさまれる形で2台のリテラがフル稼動している

現場内で土質改良された建設発生土(右上)が、第二東名トンネル坑口の盛土に使われる

2台のリテラから改良土が続々と生み出される

要求品質・強度を実現、リテラによる土質改良

日本を代表するハイウェイである東名高速道路は、1969年に開通したが、すでに飽和状態となっている。そのため、現在、東京と名古屋間総延長約320kmの第二東海自動車道(通称「第二東名高速」)建設工事が進んでいる。今のところ完成予定は確定していないが、93年11月には、長泉〜東海間(約216km)に施工命令が出ており、今後も順次着工区間が広がろうとしている。

北陸エースコン工業株式会社(以下、北陸エースコンと略)は、このうち、静岡県志太郡の岡部トンネル建設工事の一部を請け負っている。具体的に言えば、付け替え水路用のトンネル坑口の改良盛土だ。現場には自走式土質改良機リテラが2台投入され、フル回転している。並列に置かれたリテラで現場からの発生土がスピーディーに改良されていく。現場には35tダンプが次々と現れて、ピストン運送してフル稼動しているので、そのスピードのほどが想像できるだろう。

北陸エースコンの辰野善弘社長がこう説明する。「岡部トンネルの現場は、前田建設、鉄建建設、銭高組の共同企業体が受注したものですが、施工現場の状況と出来上がった盛土としての品質を検討してリテラ土質改良工法を採用していただくことになりました。土質は軟岩系で含水率の低い土質です。これをリテラで処理し、盛土として再利用しています。もちろん、構造物を支える強固な地盤が要求されていますが、リテラによる改良土は十分にそれに耐える品質、強度を実現しています。また、処理スピードも、土質などにより変動はありますが、2台で1日に1000m³をはるかに超える発生土の改良が可能になっています」

北陸エースコンもその一員であるエースコングループは、従来から建設発生土のリサイクルに取り組んで全国展開してきた企業グループだ。これまでも汚泥の中性粒状固化を実現した「高含水土固化リサイクルシステム」、気泡をうまく活用して現地で発生土を流動化する「エースサンド工法」などの技術を確立してきた実績を持っている。「ともかく現場で発生した土を現場内でリサイクルするのが私たちの目指してきたことでした。そして現場状況や土質に応じて各種の工法を選択したり、あるいは組み合わせて、発生土を100%リサイクルすることを目指してきました。そしてリテラはその重要な一翼を担っています」(辰野社長)

リテラ土質改良工法に驚くほどの反響

辰野社長から見た従来の工法と、リテラの比較は次のようなものだ。

「従来、建設発生土は、現場から処理プラントに運んで処理していましたが、運搬費処理費の高騰に加え、新材資源が減少していることによる価格高と相まってコスト増つまり収益の圧迫を招いていました。さらに運搬の際の排ガス、交通渋滞などを考えるとデメリットが多すぎます。また地盤改良の場合でも、従来工法では混合ムラが避けられず、地盤の強さの均質性に欠ける欠点がありました。その点、リテラを使えば、現場内で処理できるため、運搬費、交通渋滞などは解消され、また、発生土の状態や利用目的に応じて固化材の種類も量も自由に変えられます。さらに、掘削した発生土をリテラに投入しさえすれば、機械のオペレータの技量に関係なく、誰が運転操作を行なっても高品質な改良土をつくれます。したがってリテラは画期的なもので、環境対策はもちろん、コストの大幅削減を実現してくれます」

このほかにも、固化材を散布することがないため、粉塵公害がないばかりでなく、当然のことだが、残土の不法投棄や新材採取による自然破壊も起きることがない。

それに、あらゆる土質に対応することができるだけにとどまらず、プラント並みの作業量で大量供給ができることもリテラの特色だ。

北陸エースコンがリテラを導入したのは約3年前のこと。「もともとこんな機械があったらいいんじゃないか、ということを考えていました。コマツにこのリテラがあると聞いて、わざわざ(静岡県)伊豆のテクノセンタまで足を運んだ覚えがあります。

ところが導入したことはしたのですが、リテラを使った方が安くて確実、仕事が速いということを認知させるまでに1年以上の時間がかかりました。ですから最初は試験施工を続ける日々が続きました。特に役所の場合、実績やデータを求められます。ですから試験施工の一方で独自のデータ収集につとめました。その甲斐あって、最近になってやっと認知されてきました。特に建設専門紙誌などで紹介されると、こちらがびっくりするほどの反響があります」(辰野社長)

リテラに対する認知度が高まったいま、リテラの活躍する場、リテラ土質改良工法の現場はこれまでとは比較にならないほど広がってくるのではないか、と辰野社長は期待を込めて語るのである。