稼動事例 - 現場で出た廃棄物をその現場内でリサイクル

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自走式土質改良機 リテラ

公共事業建築基礎工事に全国で初のリテラ採用。
コストダウン、品質安定評価され3件の連続受注

クマモト工業株式会社

熊元善憲 代表取締役

使用機種の紹介

BZ200の写真BZ200

BZ120の写真BZ120

軟弱土がリテラに投入される

処理前

処理後

軟弱土はリテラの中で固化材(白い袋)と混合される

実機を見てすぐ導入を決意

宮崎空港から、車でひた走ること約2時間半、九州山地の奥深くに南郷村がある。南郷村は、古来から朝鮮半島との交流が深く、いまも数多くの百済王伝説が残り、村内には百済の館が作られ、観光の目玉 となっている。また、「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり」などで知られる歌人・若山牧水の生家もほど近い。清流小丸川や幻想的な雲海など自然の観光資源にも恵まれている。

南郷村の中央部にある南郷村健康保険病院建設工事の中の鉄筋コンクリート造りの建物の基礎工事現場。高品質な改良土が求められる地盤改良現場で、リテラは力強く稼動していた。油圧ショベルから軟弱土がひっきりなしにリテラに投入される。2000m²の現場を1.5mほど掘削し、その軟弱土と固化材を混合して、現地でそのまま転圧することによって、その建物の基礎をつくり上げようとするものだ。つまり単純に計算して、改良処理する土壌は3000m³ということになる。この現場では、固化材として1m³あたり150sのセメントを混合している。処理スピードはかなり速い。そして端から締め固めが行われる。

すべてを現場内で改良しているため、発生土をダンプに積み込み、処理場に運んだりする手間やコストを徹底してカットしている。ダンプカーによる土砂の移動もないため、CO2やNOxの発生や交通渋滞を引き起こすこともない。リテラ導入のおかげで、きわめて理想に近い「現場循環型工法」が実現している。

クマモト工業株式会社がリテラを導入したのは2000年7月のこと。本格的に稼動しはじめてからまだ日は浅い。

「実はずっと以前から汚泥処理を含めた土質改良機の導入を考えていたんです。当社にとってはかなり高額な投資ですから、国内、海外の様々な製品を検討しておりました。リテラは発売直後の98年末に実機を確認してこれなら使えるとすぐさま導入を決めました。

リテラのメリットは、従来のように固化材を油圧ショベルのバケットで攪拌する工法とくらべて、非常に均質で土質や強度もきわめて安定した改良土が得られるということです。さらに、自走式で現場内で土質改良ができるので輸送経費の点で大幅なコストダウンができることも大きいですね」(クマモト工業・熊元善憲代表取締役)

たて続けに3件の公共工事を受注

クマモト工業に導入されたリテラは、喜ばしい歴史を刻むことになった。それは自走式土質改良機による公共事業建築基礎工事において全国で初めてリテラ土質改良工法が採用されたのである。もちろんリテラは、建設省の直轄工事、あるいは道路公団などで公共事業に数多く採用されている。しかし、建築基礎工事では初の採用だったのである。

リテラによる全国公共事業建築基礎工事第一号の工事は宮崎市に隣接する宮崎郡田野町の田野町総合福祉館新築工事の基礎工事(地盤改良)だった。田野町の発注によるもので、これもクマモト工業の手によって、2000年4月に施工されている。

続いて鹿児島県境のえびの市にあるえびの消防署新築工事が第2号だった。

そして第3弾が、この現場、つまり南郷村健保病院ということになったのである。

「3カ所の工事にリテラ土質改良工法が採用されたのは、リテラの性能を高く評価なさった建築士の先生にお墨付きをいただいたことが最も大きかったと思います。しかも実際に施工してみた結果、大幅なコストダウンが図れる上、安定的・均質的で強度も十分な基礎工事ができたということで、県の営繕課からも高い評価をいただきました。多少の雨降りでも施工できるから工期の遅れはないし、なにより雨天でも晴天日施工と改良土の土質がほとんど変わらないなど、性能の良さを理解していただきました」(前出・熊元社長)

官庁は、新規工法や新しい機械による施工を認めるまでには慎重に検討を重ねていく。その反面、一度良い工法、機械だと認めれば自然に次の発注につながる傾向が強い。実際、リテラの評価は高く、公共事業のみならず各所で引き合いが相次いでいる。

いままでクマモト工業は、土木、建築、舗装など多彩な分野で業績を上げている。特徴は県内でもトップクラスの規模の産業廃棄物処分場を所有していることだろう。もう1台のリテラはここで土質改良にあたっている。従来から技術力に定評があった上、コストが安く、安定した品質を作り出すリテラの導入で、受注に拍車がかかった。

実際、クマモト工業では、現在2台のリテラ(BZ200)を保有しているが、2台だけでは殺到する仕事を消化できず、近々小型のリテラ(BZ120)2台を新たに導入する予定だ。「特に今後は個人住宅需要が増していくと思います。BZ200よりコンパクトな サイズのBZ120はそうした需要にこたえることを念頭に置いて導入を決めました」(熊元社長)

リテラ導入をきっかけに、クマモト工業はプラス思考で一杯だ。