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自走式土質改良機 リテラ

工場跡地などの汚染土壌改良工事で、
着々と施工実績を重ねる「リテラ土質改良工法」

鹿島建設株式会社

建設総事業本部東京支店

須藤康市 安全環境部次長

コマツ環境・システム事業本部

田口明人 資源リサイクル事業部長

使用機種の紹介

BZ200の写真BZ200

鹿島建設が汚染土壌の浄化に取り組んだ現場

汚染土壌改良にリテラが活躍している

各地で工場跡地の再利用が進んでおり、近年とりわけ、汚染土壌の処理・処分が問題となっている。汚染土壌には重金属に汚染された土壌、油分に汚染された土壌、木くずが大量に混入した土壌などがあり、汚染の種類・濃度によってさまざまな処理・処分が行われている。しかし、早く、安く、確実に浄化する施工法はまだ確立されておらず、浄化のために化学(無害化)、機械(ハード)、工法(ソフト)それぞれの分野で試行錯誤が繰り返されている。

そんななかで、コマツの自走式土質改良機「リテラ」が多くの工事に採用され、汚染土壌の改良に成果を上げているという。そこで今回は、リテラによる土質改良工事の実績を持つ鹿島建設株式会社・建設総事業本部東京支店の須藤康市安全環境部次長に、コマツ環境・システム事業本部の田口明人資源リサイクル事業部長がリテラによる施工例などについて伺った。

20世紀の「負の遺産」、汚染土壌を浄化する

――土壌・地下水汚染を浄化する市場は急拡大し、数年後には年間2000億円を超すといわれています。鹿島建設のこの分野への取り組みについてお話しください。

「1999年の土壌・地下水汚染対策の鹿島の施工実績は80億円になりました。これからも20世紀の『負の遺産』である汚染を清算して、再生していかなくてはなりません。とくに、土地の利用性との関係から、再開発が進めば進むほどビジネスは大きな伸びを見せるでしょう。

汚染土壌をきちっと処理・処分しようと、94年に国が通達を出して、汚染土壌ビジネスがスタートしました。このビジネス、一説には17兆円といわれていますが、はたしてそこに向っていくかどうかは疑問です。というのも、土地代よりも高いコストをかけて改良しなくてはならなくなる事例も生じ、経済的理由から対策がとれなくなってしまいます。

また、今は汚染土壌ですが、過去においては合法行為だったものが多いということもあります。したがって、法律的にも経済的にも難しい面がありますから、どのように合意形成をしながらやっていくかという問題も出てきます。つまり、どこに終着点を求めるのかという社会的なコンセンサスが大切になってきます。その意味では、環境問題はそのまま社会問題なのです」

――そうしたさまざまな問題点はありますが、汚染土壌の浄化は私たちに課せられた大きな課題だと思うんですが……。

「その通りです。いろんな問題をクリアして、しかも社会的合意も形成しながら取り組んでいかなくてはならないでしょう。また、日本はなぜやらないんだというアメリカやドイツ、オランダなどの声も聞こえてきています。さらに本腰を入れてやっていかなくてはならないでしょう」

――須藤さんは長いこと環境問題に携わってこられたとか。

「67年頃からですから、もう30年以上になりますね。鹿島には92年に入社したんですが、その前はずっと都の職員として公害局や清掃局に所属していました。そして現在、汚染土壌の改良にかかわっているわけで、まさに環境問題とともに歩いてきた感があります」

お客様とメーカが進化させた
発展性のある「創る機械」

――ところで、多くの工事でリテラを使って汚染土壌の改良をなさっていると伺いました。なぜリテラを採用されたのでしょうか?

「鹿島の汚染土壌改良工事の約3分の1をリテラでやっています。従来の汚染土壌の処理は、薬品を加えて安定化させていました。その際に、油圧ショベルで混合していたのですが、よほど腕のいいオペレータでないと、均一に混ぜることができなかったんです。スタビライザで混合することも考えましたが、深いところまでできませんし、広い場所も必要になります。

そんなときに、リテラが石灰混合に使えると聞いたんです。そこで、最初は六価クロムの汚染土に液体の薬品を入れ、次に固体の薬品を入れて使ってみたところ、期待以上の結果が出ました。混合効率がそれまでに比べて格段の差が出たんです。混合性が高いということは、それだけ改良の信頼性も高いということですから、よし、これで行こうとなったわけです。これは、ちょっとした出会いでした」

――もしリテラがなかったら……。

「油圧ショベルで混合していたでしょうね。でもそうなると、極めて技量の高いオペレータを養成しなくてはなりませんし、作業量も落ちたでしょうから、トータルコストも上がってしまったでしょう。いい時にいい機械とめぐり合ったものです」

――リテラを本格的に導入されてからの評価をお聞かせください。

「最初にリテラを本格投入した現場での仕事は、油分が微量混入している残土をセメント改良するというものでした。油膜の発生をおさえるため、残土とセメントの均一な混合が要求されたのです。約6000m³の残土を改良しましたが、コンガラやゴミなどの支障物が多かったにもかかわらず、処理量は200m³/日を達成しました。残土の状況によっては、さらに処理量を上げることも可能だと思います。

それにしても、リテラというのはいろんな可能性を秘めた発展性のある機械だと思いますね。コマツの機械はお客さんの要望に応えるものだと聞いていましたが、この機械はその典型ではないでしょうか。ユーザが使い、その結果をコマツにフィードバックして機械を進化させています。実際に使ってみて、本当におもしろい機械だと感じました。今までにはない異質な機械です。しかも、リテラは破壊型の機械ではなく生産型の『創る機械』。想定していた機能以上の能力を秘めていますから、もっと違った形でこの機械を使うケースも出てくるのではないでしょうか。鹿島がこの分野でさらに実績を積み上げ、汚染土壌ビジネスをリードしていくためには、さらなる技術の研讃が必要です。その意味で『リテラ土質改良工法』にはまだまだ可能性があると考えています。構造がシンプルなだけに新しい工法に柔軟に対応する、そんなリテラがこの分野の未来を切り拓いてくれると期待しています」

リテラによる重金属汚染土壌の浄化の例