稼動事例 - 現場で出た廃棄物をその現場内でリサイクル

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自走式土質改良機 リテラ

京滋バイパスの難所・巨椋池跡の
掘削土改良工事にリテラがフル稼動

巴山土木

巴山久夫 社長

奥村組土木興業株式会社

大谷建設株式会社共同企業体

原 栄二 所長

使用機種の紹介

BZ200の写真BZ200

改良処理するのは粘土状の土(右)、普通の土砂(左)とくらべていかにも扱いにくそうだ

改良土は直接ダンプに積込まれ、現場内で再利用される

現場では3台のリテラが稼動している、そのうち2台が巴山土木の保有だ

リテラを保有したら、仕事も顧客も増えた

国道1号線を中心とした慢性的な交通渋滞の解消を目指す「京滋バイパス」延伸工事が急ピッチで進められている。京都府久世郡久御山町の相島高架橋(下部工)では、地元の土木業者・巴山土木のリテラ2台が土質改良工事で威力を発揮していた。

このあたりは京都盆地のもっとも低いところで、巨椋池と呼ばれる池沼だった。往時には周囲16km、水深1mもあったが、1933(昭和8)年の干拓事業によって700haの水田が開かれた。したがって、掘削土は大量の水分を含んでおり、巴山久夫社長によると「プリンみたいな粘土」だという。

巴山社長がリテラと出会ったのは、『大地』の記事がきっかけだった。記事を読んだときは「変わった機械やな」と思ったが、粉塵や騒音を出さずに土質を改良することがわかった途端、「これから先は、これや」と確信していたという。

「だから、リテラを知って、すぐ買うことにしました。今年の初荷で1台目が納車され、その3ヵ月後には2台目を発注。そして今は、3台目を検討しているところです。うちがリテラを買ったとき、関西の土木業者はこの機械を使用しての施工例をあまり知りませんでした。ところが、今ではリテラが知れ渡って、いろんな方面から引き合いが来るようになりました。リテラを保有したことで、仕事も増えたし、お客さんも増えるという好循環が生まれたわけです」

土木ひと筋の巴山社長がリテラに注目したのは、土をリサイクルできるということ、リサイクルした土がビジネスとして販売できることだった。しかも、グラウンドの改修、池の改修、工場跡地の汚染土改良など、その用途は広い。土を扱うプロの目には、リテラが頼もしい機械に映ったことだろう。

これまで巴山土木では、リテラを使ってサッカーワールドカップの予備グラウンド用に海砂と真砂土を1対1で混合する工事をするなど、実績も積み重ねてきた。また、リテラを移動式プラントとするプラント施工の仕様書を提出し、役所からプラントとして認められるという成果も上げている。

「現在は京滋バイパスの土質改良に全力をあげていますが、某ゼネコンから直接3つも仕事の引き合いが来ています。おかげで今はうれしい悲鳴を上げているところです。土木建設業は厳しい状況に置かれていますが、私はリテラが勝ち残りの武器になると確信しています」

現場状況を考え、元請の提案でリテラを採用

京滋バイパスでは、掘削土改良のために3台のリテラが稼動していた。このうちの2台が巴山土木の保有機である。来年6月の工期までにおよそ10万m³の土を改良しなくてはならないため、巴山社長はさらにリテラの台数を増やすことも考えているという。

「掘削された土を工区内にある残土置き場に集積して改良していますから、土を外に出さずに処理することができます。付近には民家も多く、粉塵や騒音が出ないというのは大きなメリットです。うちには土木工事で培ってきた土質改良のノウハウがありますから、土質によってどんな固化剤をどのくらい投入するかで迷うようなことはありません。品質的にも満足してもらっています」(巴山社長)

現在ではリテラ抜きに掘削土の改良は考えられなくなっているが、当初設計にはリテラ土質改良工法は入っていなかった。リテラが採用されたのは、元請である奥村組土木興業株式会社・大谷建設株式会社共同企業体の原栄二所長の提案があったからだ。原所長は巴山土木のリテラによる土質改良の実績を知っており、新工法での改良を道路公団に進言したのであった。

「残土を使うとなれば、どうしても改良が必要になります。しかし、油圧ショベルで撹拌しても、要求通りの品質のものができるだろうかという不安がありましたし、もしできたとしても時間がかかることが予想されました。そこで、会社の技術部門と相談して、リテラによる改良を提案したんです」(原所長)

リテラ土質改良工法を採用してもらうために、原所長は仮設道路用の土質改良にリテラを使い、道路公団にアピールした。その結果、京滋バイパス工事では初めて、自走式のプラントとしてリテラが採用されたのである。

連日、土と格闘している巴山社長の表情には充実感が溢れている。

「いい評価をいただいているという実感があるんですよ。施工の計画段階から説明し、実際に機械を使った作業とその結果を見ると納得してくれます。これからだって、現場内リサイクルの仕事はいくらでも出てくるはずです。去年の今ごろはこんなことやってるなんて考えもしなかったけど、これもリテラと出会ったおかげですね」

今、巴山社長の眼差しは、リテラによる新たなビジネス展開に向けられている。どうやら、勝ち残り策を見つけたようだ。