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自走式土質改良機 リテラ

能登半島地震にも耐えたリテラ土質改良工法で前へ

石川県小松市
株式会社吉光組

ベルトコンベアのフルカバーに加え、排出シュート装により、粉塵の飛散も少ない。

「品質に間違いのないものをつくることが重要」と吉光武志取締役社長。

吉光岳文専務取締役

吉光成寛常務取締役

道常務取締役

吉光外喜男資源開発部長

吉光組の新戦力、BZ210が次々と改良土に変えていく。

人的被害に加えて家屋の全半壊、土砂崩れによる通行止めなど大きな被害をもたらした能登半島地震。
そんななか、震源に近い場所ながら被害を免れた道路があった。
そこは株式会社吉光組がリテラ土質改良工法で土質改良した現場だった。

前後の法面は崩れていた

 今年3月25日に発生した能登半島地震。震源に近い石川県七尾市、輪島市、穴水町では、震度6強を記録した。そんな大きな揺れが襲った地域にありながら、被害を受けなかった道路がある。
 吉光組が平成14年、豪雨により崩れた法面を修復した「能登有料道路」の一部と、同じく平成14年からほぼ全線の盛土を手がけ、平成18年に全線開通した自動車専用道路「穴水道路」(延長6・2)がそれだ。
「能登有料道路では震災による崩壊が11ヵ所。我々がリテラ土質改良工法で修復した場所の前後の法面も崩れていました。もちろん条件が違いますから比較はできませんが、穴水道路とともに被害がなかったことで、リテラ土質改良工法の実績につながったのは確かでしょう」
 そう話すのは、常務取締役で工事部技術担当の道勇治氏である。
 土質改良の工法は従来、不良土と生石灰などの固化材を油圧ショベルで撹拌するバックホー工法や、固化材を路床地盤に散布してスタビラライザーで混合するため地盤の掘り起こしが不要なスタビライザー工法などが主流だった。一方、移動式土質改良機リテラによるリテラ土質改良工法は、固化材の混合のバラツキが少なく、また狭い現場でも、その場で処理できるのが特徴。運搬が不要なため工期やコスト圧縮のメリットもある。
 「いずれの工法も、それぞれに合った現場の条件がありますが、能登有料道路では、現場が狭いなどの条件からリテラ土質改良工法が採用されました。その工事が評価され、穴水道路も受注することにつながりました」(道氏)  森林を切り開いて建設された穴水道路の現場も同様の狭所だった。この事業では、野鳥を守る目的から春から夏にかけては工事ができず、そのために着工から開通まで4年を費やした。

 

BZ210導入でさらなる飛躍

 吉光組がリテラBZ200を初期導入したのは平成11年。
「当社ほか県内の業者が集まり、建設発生土リサイクル事業協同組合を設立したのがきっかけでした」
  と取締役社長の吉光武志氏。
  それからはBZ200で、前述の2ヵ所を含め県内を中心にさまざまな現場に赴いた。2年前からは、ストックヤードにて同機で処理した改良土の販売も始めた。
  そして今年1月、新たな戦力としてBZ210を導入。同機は現在、マンション建設予定地の汚染土壌改良の任についている。
「まず処理量が違う。BZ200に比べて足腰もつよいですね」
  資源開発部長の吉光外喜男氏の評価も高い。
「ただ、優れた機械というのは、優れた人間が使ってこそ本領を発揮する。つまり、使う側の問題でもあるのです」(道氏)
  その言葉を裏付けるかのように、吉光社長はこう締めくくった。
「いまや地方は冷え切っています。そのなかで生き残るためには、何より技術を磨くこと。そして常に勉強を積み重ねる努力が大切だと考えています」

 震災の復興に向けて石川県では6月初旬、バックホー工法とスタビライザー工法、リテラ土質改良工法を同じ条件下でテストする画期的な試験施工を実施した。吉光組も建設発生土リサイクル事業協同組合として参加。その結果は本誌締め切りの都合上、掲載することができなかったが、今後のリテラ土質改良工法普及に役立つ貴重なものとなることは間違いない。

 

ストックヤードでふるいにかけられた改良土は、20mmアンダーの製品に。