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産廃からの骨材再生を日本で初めて事業化

屋外の改良土ラインではPC200ハイブリッド(写真上)が、屋内ではPC138US電動仕様車が活躍する城南島工場。運ばれてくる産業廃棄物を完全リサイクルするだけでなく、CO2の排出もギリギリまで抑えているエコロジーの最前線にある工場だ。
屋外の改良土ラインではPC200ハイブリッド(写真上)が、
屋内ではPC138US電動仕様車が活躍する城南島工場。
運ばれてくる産業廃棄物を完全リサイクルするだけでなく、
CO2の排出もギリギリまで抑えているエコロジーの最前線
にある工場だ。

大田区城南島で東京都が推進する「スーパーエコタウン事業」。廃棄物処理・リサイクル施設を誘致し、廃棄物問題の解決と新しい環境産業の発展を目的とした国の都市再生プロジェクトの一環だ。

その一角に成友興業の城南島工場が完成したのは今年の6月。建設工事現場から発生する汚泥やがれき類から高品質の改良土と再生砕石を製造し、廃棄物の100%リサイクルをめざすこの工場内では、2台の「PC200-ハイブリッド」と「PC138US電動仕様車」といった環境に留意した機械が稼働している。

「ハイブリッド建機に期待しているのは、燃費効果よりも、排出CO2の削減です」

そう語ってくれたのは同社の代表取締役、細沼順人氏。細沼氏は社団法人東京建設業協会で環境部会を担当したこともあり、現場でのCO2削減にはなみなみならぬ意欲を持って取り組んでいる。

「私たちを含む広い意味での土木業は、どうしても環境に負荷を与えています。だから少しでも環境のためにいい選択をしたい。ハイブリッド建機の導入はその一環です」

城南島工場では、建物の解体などで発生したコンクリートガラや、トンネル工事で発生した泥土を再生する事業を行っている。なかでも注目を集めているのは、「再生骨材」の製造だ。これまで、セメントと骨材が一体となったコンクリートガラは、路盤材くらいしか使い道がなかった。そこから骨材だけを取り出せれば、もう一度コンクリートに使用でき、建築業界の骨材不足は大幅に改善される。実はその技術はあるのだが、残った微粉末の処理費用などで採算が合わず、誰も手をつけられなかったのだ。

「はじめは微粉末を買ってくれるところを探しましたが、日本にはないんです。だったら、自社で使えないかと考え、大量にある泥土を再生する際に固化材として混ぜたんです」(細沼氏)

これが成功した。こうしてコンクリートガラから骨材を取り出す「加熱すりもみ法」を、日本で初めて実用化。産業廃棄物の100%リサイクルを可能にするうえ、全国で不足している骨材の供給や循環型社会の推進など、一石二鳥、三鳥の効果を生み出したのだ。

城南島工場の竣工式で披露された成友興業カラーのPC200ハイブリッド。できたばかりのプラントをバックに。
城南島工場の竣工式で披露された成友興業カラーのPC200ハイブリッド。できたばかりのプラントをバックに。

コマツの先進技術で工場内のCO2削減を実現

この事業を都心に近い城南島で行う理由、それは「クローズド・マテリアル」の考え方から。コンクリートガラの供給が多く、骨材の需要も多い東京という狭い範囲で事業を行うことで、移動距離を短くでき、安く、速く商品を提供できる。そのぶん、CO2の発生も抑えられる。いろいろな意味で合理的だ。

ただし、東京ならではの弱点もある。コンクリートガラの再生は、その過程で大量の粉塵が発生する。都心でそれを撒き散らすわけにはいかないので、プラント内での作業になる。閉ざされた空間での作業は、人にも機械にも大きな負担を与えるが、そのうえ油圧ショベルを動かせば、大量のCO2が発生する。

「それで、コマツのPC138US電動仕様車を導入しました。電動なので静かだし、少なくとも現場ではCO2を排出しないので、従業員への負担や周辺環境への影響は減ったと思います」(細沼氏)

大手ゼネコンなどが開催していた「コンクリート再生材高度利用研究会」に参加して「加熱すりもみ法」に出会ったのが転機。骨材再生の事業がスタートしたばかりだが、すでに10年後、20年後のビジネスを考えているという代表取締役の細沼順人氏。
大手ゼネコンなどが開催していた「コンクリート再生材
高度利用研究会」に参加して「加熱すりもみ法」
に出会ったのが転機。骨材再生の事業がスタート
したばかりだが、すでに10年後、20年後のビジネス
を考えているという代表取締役の細沼順人氏。

2台のPC200ハイブリッドは、主に泥土処理の現場で活躍している。

まだ発売されたばかりのハイブリッド建機の導入。新しい技術の導入に不安はなかったのだろうか。

「コマツとは長年の信頼があり、従業員みんなが信用していますし、まず機械が壊れないからね」と、細沼氏は笑う。

先代から会社を引き継いで13年。工場から一切廃棄物を出さない先進の「ゼロ・エミッション化」を模索しつつ、ビジネスとしてはリサイクル事業から環境事業全般へ、成友興業はいまも成長を続けている。 大田区城南島で東京都が推進する「スーパーエコタウン事業」。廃棄物処理・リサイクル施設を誘致し、廃棄物問題の解決と新しい環境産業の発展を目的とした国の都市再生プロジェクトの一環だ。

その一角に成友興業の城南島工場が完成したのは今年の6月。建設工事現場から発生する汚泥やがれき類から高品質の改良土と再生砕石を製造し、廃棄物の100%リサイクルをめざすこの工場内では、2台の「PC200-ハイブリッド」と「PC138US電動仕様車」といった環境に留意した機械が稼働している