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若き社長のもと幅広い事業を展開

愛媛県・宇和島市に本拠地を置く浅田組は、道路やトンネル、橋梁や湾岸施設など、幅広い事業を展開する県内有数の土木・建築会社だ。昭和39年、前社長の浅田毅氏によって設立され、現在、48名の従業員を数える。

現社長の浅田春雄氏は今から10年前、26歳という若さで社長に就任した。前社長が愛媛県・建設業協会会長、四国ブロック総会長の役職に就いたのを機に、社長業を引き継いだのである。「他事業社の社長のみなさんから見れば、私はまるで息子のような……、下手すると孫みたいな年齢ですよね(笑)。当初は面食らったこともありましたけれど、可愛がっていただきながら、いろいろ勉強させていただきました」と、当時を振り返る。

ハイブリッド機導入が四国で話題に

浅田組では、09年9月にPC200ハイブリッドを導入した。このとき四国では、まだどのお客様もハイブリッド建機を導入していなかった。当地の建築専門紙に全面カラー広告を掲出し、導入を告知したところ、国土交通省地区担当監督官のコメントが掲載された広告記事はインパクトも強烈で、地元では大変な話題を呼んだ。

創業以来、キャタピラージャパン社製建機を使用している浅田組は、今回の導入でコマツとは初めての取り引きとなったのだが、そこには伏線がある。納入先のコマツ愛媛の前身は自動車販売会社。前社長の趣味である自動車を通じて、実は長年の付き合いがあったのだ。

「稼働コストのことも考えたが、環境に対する負荷を少しでも低減できる選択をしたかった」と導入の理由を語る浅田社長だが、当然、キャタピラージャパン社にもハイブリッド建機の開発状況を確認したうえでの判断だった。

代表取締役社長の浅田春雄氏(右)は、今年36歳という若さだ。
浅見信之統括部長(左)は、浅田社長が生まれる前から在籍する大ベテランだ。

現在、PC200ハイブリッドは、四国横断自動車道・高串改良工事の現場で稼働している。

「稼働は1日8時間程度、使用燃料は1時間あたり11リットルで、従来機に比べて40%近い燃費の削減になっている」と語るのは、浅見信之統括部長だ。社長の右腕として、社員からの信頼も厚い。操作性について「うちのオペレーターは、キャタピラー社の建機しか乗ったことがないので、当初、静かなエンジン音に違和感があったようだが、すぐに慣れた」とも語ってくれた。現場で稼働させながら、燃費、CO2削減効果を検証中で、結果を見て、今後のさらなる導入も検討するのだという。

独自の技術力(NETIS登録)で環境に貢献

この道45年というベテランオペレーターの松本鷹吉さん。従業員全員から“師匠”と呼ばれ、現場でわからないことがあれば、必ず相談されるという。
この道45年というベテランオペレーターの松本鷹吉さん。
従業員全員から“師匠”と呼ばれ、現場でわからないことが
あれば、必ず相談されるという。

橋梁工事では、他社にはない新技術も導入している。TTM(トータル・テクノロジー・マニュファクチャー)床版工法と呼ばれる橋梁施工技術で、工場で製作した主鉄筋と鋼製型枠を現場へ直接搬入し、架設するものだ。従来のRC床版工法と、配筋量、コンクリート量ともに変えることなく、床版のプレハブ化を実現した。これによりコスト、施工期間を約1/3縮減できるのだという。その分、建設機械等の稼働時間も短縮でき、CO2削減効果も高まる。また、型枠材をほとんど使用しないため、ゴミ(廃材)の排出も少ない。環境への負荷の軽減に技術的側面からもアプローチしているのだ。「現在の土木工事では、騒音や排気ガス、廃棄物が出るのは当たり前だと思われているが、それがなくなるのが当たり前という時代が間もなくやって来る」と浅田社長は近い将来も見据えている。

ボランティア活動でも地域貢献

環境に貢献するのは、ハイブリッド建機の導入や技術面からだけではない。浅田組では「地域のために、常にきれいに!」のスローガンのもと「オレンジロード」と呼ばれる地域のボランティア活動にも賛同しており、休日には社員総出で道路の清掃活動を行っている。日頃から、工事現場での清掃業務も徹底している浅田組だが、これにより、社員の地域環境に対する意識も大きく変わったのだという。

今後について浅田社長にうかがうと「大きな機械を使う工事をしていても、周りの環境に大きなインパクトを与えず、地域や環境そのものに同化してしまうことを目指したい。いいも悪いも何も感じないのが一番いい状態。その意味で、今後、ハイブリッド建機がより多く稼働する状況になればといい」との答えがすぐに帰ってきた。しかし「ハイブリッド建機の導入が、公的に促進されるようなマインドになってからでは遅い」と付け加える。

開放的で、新たな方法や技術をすぐに取り入れる気質が、南予・宇和島には息づいていると言われるが、迫り来る環境対応型企業の実現に向けて、着々と戦略を練る姿がそこにはあった。