Home  >  コマツハイブリッド  >  ユーザーズボイス  >  群馬県高崎市 株式会社関口フレーム様

2010年7月、株式会社関口フレームの「複合型産業廃棄物加工施設」開設記念セレモニーには、多くの人が集まった。創業50年のメーカーからまったく違う産業廃棄物業界への転換。ゴミを処理するのではなく〝加工〟して生かすというメーカーならではの発想に、業界のみならず地域の期待も大きい。そして、コマツのPC200ハイブリッドも、この新たなビジネスへの挑戦に一役かっている。

廃棄物に命を吹き込むメーカーとしてのプライド

株式会社関口フレーム 代表取締役 小林文一氏

「私たちはメーカーから産業廃棄物の業界に転身しても、単なる処理業では終わりません。モノに新しい命を吹き込むメーカーとしてのプライドを持ち続けます」

130社250名が集まったセレモニーで、関口フレームの小林文一社長はこうあいさつした。なるほど、開設したのは産業廃棄物の中間処理施設だが、名称は「複合型産業廃棄物加工施設」。〝処理施設〟とうたわないところがこだわりだ。

運びこまれた産業廃棄物を一つひとつよく見て、再利用できるように加工して再び世に送り出す。そこに手間を惜しまず、ものの価値を見出す姿勢は、メーカーとしての50年の経験に培われたものだ。

運ばれてくる廃棄物は、内容が毎回違う。リサイクルができるかどうかは、そのときどきの判断で、なかにはどうしても従来どうりの〝処理〟をしなくてはならいなものもあるだろう。それでもあえて〝加工施設〟としたところに、関口フレームのプライドと覚悟が見え隠れする。

「リサイクルは時代の要請」と小林社長はいう。「新参者から見ると、産業廃棄物処理業にはまだまだ進化する余地があるように思えます。まずは使える廃棄物をできるかぎりリサイクルすることで、業界に新しい流れを作りたい。それを可能にする技術と設備を持っていることが、私たちの強みなのです」

県も認めたコンセプト社会で必要とされる仕事

1955年創業の関口フレームは、もともと工事現場で使う小型運搬車両メーカー。一輪社や脚立の製造で一時代を築いた。そんな関口フレームが事業転換を検討し始めたのは2004年ごろ。

「今後20年、30年、この仕事を続けて生き残れるか考えたとき、限界を感じていた」と小林社長は語る。そんなとき、加盟団体の会合で家電製品の分解の仕事を勧められたことが産業廃棄物について研究を始めるきっかけとなった。

それから、小林社長を先頭に、関口フレームスタッフの猛勉強が始まった。その努力は、転業の最初のハードルで早くも実った。事業転換を決めてわずか5年という速さで産業廃棄物処理業を始めるのに必要な県の許認可が下りたのだ。

「群馬県の担当者がしっかりした考え方を持っている方だったんです。私たちは正攻法で真正面からやりたい事業のコンセプトを伝えただけ。県の担当者がそのコンセプトに賛同してくれ、枠組みをいっしょに考えてくれたことが、私たちの財産になりました」(小林社長)

「廃棄物処理=燃やす・埋める」という従来の発想ではなく、「加工する」という新しい方向が、時代の要請と一致したのだろう。行政との話し合いを通して、小林社長は〝廃棄物加工〟は社会で必要とされる仕事だと確信したという。

「一時的に流行することはあっても、社会で必要とされない仕事は長く続かない。今後も廃棄物はなくならないし、処理には限界が見えてきています。だから廃棄物加工が必要とされる。いま、それをできるのがメーカーとしての蓄積がある関口フレームなのです」

ISO、ハイブリッド ― 環境に対する高い意識

関口フレームは事業転換の準備の一環として、2007年にISO14001を取得したが、この取り組みによって社員の意識が変わった。日常の廃棄物の分別でも、決められているからやるのではなく、社員一人ひとりが意識と自覚を持って実行するようになったという。本当の意味での環境企業に生まれ変わったのだ。

そんな関口フレームが、新施設の開設にあたってPC200ハイブリッドを導入したのは、当然の結果だったといえるだろう。

「コマツ以外のメーカーの話も聞きました。どこの会社も燃費がいいとはいいますが、私たちは素人だからわからないですよね。そのなかで具体的な数字をあげてCO2削減にまで踏み込んできたのがコマツでした。ハイブリッド機の話を聞き、これしかないと思いました」(小林社長)

建設業によるCO2削減、これを前面に出すことはコマツの高い技術力と自信の表れと、小林社長は考えた。その自信を買ったんです。

このコマツの姿勢は、〝廃棄物加工〟をあえて前面に出した関口フレームの姿勢と重なる。

廃棄物の加工による循環型社会への転換のみならず、CO2排出を抑えた低炭素型社会の実現にも大きく寄与したいという関口フレームは、ハイブリッド機導入に際して、カーボンフセットリースを利用している。これは想定されるCO2排出量に見合った排出権をリースに組み込むことで、排出を相殺するシステムだ。前例や過去の実績にこだわらず、いいと思ったことは何でもやってみる。この柔軟な考え方も関口フレームの強みかもしれない。

小林社長の目標は再び大きな舞台で活躍すること。「いずれはすべての廃棄物資源が加工され、生まれ変わるようにしたい。だから産業廃棄物に関することは何でも相談してほしいですね」

産業廃棄物加工という、古くて新しい事業に臨む現場には、やはり新しい機能がつまったPC200ハイブリッドの姿が似合っていた。

PC200LCマグネフォーク仕様とPC138US産業仕様も導入
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