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建設機械土工の事業専門会社として、奈良県を中心に関西一円の現場で活躍する上武建設株式会社。環境対策に積極的に取り組む同社では、ハイブリッド建設機械も関西では最も早い 段階で導入した。徹底した環境対応と「誠実・意欲・技術」という社是のもと、工事の付加価値を高めることで厳しい競争に挑んでいる。

早くから環境対策で排ガス規制に対応

奈良県・生駒市に本拠を置く上武建設は、建設機械土工事業の専門会社として、奈良県を中心に、関西一円で宅地造成や道路建設、鉄道やダム建設、空港造成など幅広い業務を手がけている。創立は1970年、現在従業員は約120名を数える。

注目すべきは、保有しているおよそ200台の建設機械のほとんどすべてに排ガス規制対策がなされていることだ。上武建設では、早くから環境対応を進めており、2年前に全車への対策を終えている。PC200ハイブリッドも、関西では最も早い段階で導入し、新型ハイブリッドHB205も3台の追加導入を早々に決めた。これについては実車も見ず、カタログもできあがらないうちに、導入の方針を固めたという。

「私たちは街中で機械を稼働させることも多く、環境対策を施して操業するのは、今の時代、当然のこと」と、上武敏一社長は語る。PC200ハイブリッドは、排ガスの低減だけでなく、操業時の騒音が従来機より軽減されていることも指摘する。それだけではない。燃料消費の改善により、従業員のコストに対する意識も大きく変わったのだという。上武建設独自の検証でも従来機と比較した場合の燃料消費量の大幅な削減が確認されたことで、ハイブリッド以外の燃費についてもより厳しい目でチェックする雰囲気ができつつある。HB205の追加導入はPC200ハイブリッドによるこれらのさまざまな効果を評価しての決断であった。

厳しく求められる従業員の規範

上武建設では現在、高速道路や奈良・北大阪エリアの大規模宅地造成などの現場を抱えているが、そこで働く従業員の態度や振る舞いにも、厳しい基準を求めている。地域住民や取引先などと第一線で接しているのは現場で働く従業員であり、上武建設がどういう会社であるかは、その現場を見て判断されるからだという。緊急事態に際して責任者がすぐに駆けつけて対応できる体制をつくるなど、何よりも現場を大切にしている姿勢がうかがえる。現場環境への配慮もバイオオイルの活用で、万全を期す。「山を削ったり、木を伐採したりする土木工事そのものが、環境を破壊する側面を必然的に持っている。だから、オイル1滴でも漏れることは許されない」と、社長はその思いを語ってくれた。

建設機械の性能を維持することにも細大もらさず気をつかっている。清掃や日常点検はもちろん、稼働の節目には外装の修復や塗装もこまめに行っている。機械を万全の状態で次の現場へ持ち込むことは周辺環境への配慮の表れであり、この姿勢は取引先にも好評だという。「汚れた機械で作業を開始することは、お客様に対して失礼になるし、きれいな機械を持ち込むと、喜んでいただける。私たちも気持ちよく仕事に臨める」と社長は笑うが、実行するには手間もかかるし、費用もかかる。従業員の意識も高くなければ、続けられない。その点について、社長は「人材は人と接するなかで育てていかなければならないが、それを実践するのは、現場が一番」と語るが、現場から戻ってきた社員には、直接声をかけることも多い。「うちは上下の別なく意見を交わせる、風通しのいい環境」と工務部の金川賢二部長は語るが、どんなことでも言い合える職場環境も、大きな財産だ。

青木 この現場では大量に出る建設発生土をコマツのリテラで改良し再利用する、現場内循環を行っています。発生土を捨てに行き、新たな土砂を運び込むという運搬作業が激減し、かなりのCO2削減になっているはずです。今後、リテラの作業とPC200ハイブリッドを組み合わせれば、さらにCO2の削減ができ、効果の比較もできますね。これからもPC200ハイブリッドをうまく活用して、現場でのCO2削減をさらに続けていきたいと思っています。また、コマツには、大規模な土木工事をもっとクリーンに施工できるよう、より大きなクラスのハイブリッド建設機械の関発を期待しています。

激化する競争に向けて新たなる設備投資

工事請負価格の最低基準は改善されつつあるとはいえ、今の社会情勢を考えると、建設業界を取り巻く環境は今後もますます厳しくなるとみられている。企業が勝ち残っていくためには、特色のある視点やアイデアが必要だが、上武建設では、その大きな切り口が「環境対応」だと考えている。「環境対応を求められ、同時にコストダウンも求められているのが実状」と困惑しながらも、そのための新たな設備投資は惜しまない。減価償却をすませた機械を保有する企業ともコストで競争しなければならないという現実はあるが、「よそと同じことをやっていても勝ち残っていけない。新たな設備投資はコストもかかるが、目的は環境対策と工事現場周辺の住民に対する配慮。生きた経費の使い方をすればいい」と今後の抱負を語る。

その鍵を握るのが、HB205だ。ハイブリッド建設機械での技術提案は、元請けのゼネコンに対しても強力にアピールできるという。「これがなければ、仕事の幅も狭くなってくる可能性がある」とも語る。「誠実・意欲・技術」の社是のもと、高い意識をもつ従業員の存在に加え、一歩先を行く環境対応力を追求する上武建設。必要な設備への〝生きた投資〟を惜しまない姿勢には、将来を見据えた経営戦略が表れている。仕様車の拡充でさまざまな作業への対応力を増した新型ハイブリッドHB205は、他社に先んじた環境対応という特色を発揮するための大きな武器になりそうだ。

新たに導入された新型ハイブリッドHB205