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SAISEKIコラム 品質管理

砕石業界の品質管理
今後の砕石業界のあるべき姿

 骨材資源は石灰石と同様、国内においてまかなうことの出来る数少ない資源のひとつである。骨材の生産はこの資源を採取、加工しているわけであるが、この過程で資源産業の宿命とも言うべき原石採取時に山の緑を取り除き、加えて骨材生産時に振動、騒音、粉塵、汚水またダンプ公害などの環境問題を伴う。国土の建設に大いに貢献している(図4参照)とは言いながら、他方環境面で問題を持つ産業である。このため砕石工場の立地する地元から過去には迷惑産業として協力を得がたいばかりか、砕石側の技術力の未熟さや対応の拙さと相まって問題をこじらせることもしばしばであった。
  平成17年は協会発足50年を迎えるが、この間業界は官、学からのご指導をいただきながら原石山の新規開発や原石採取時に伴う災害防止、緑化対策など公害防止や採石の技術力向上に努めた結果、砕石工場の殺伐とした風景や環境問題は改善されつつあり、加えて災害の減少、地元からのご理解を得ながら砕石業は産業としての地歩をようやく固めつつある状況にある。
  しかしながらバブル崩壊後公共事業の縮減に伴い、骨材全体の需要はピーク時のおよそ25%減と大きく落ち込んでいることから、砕石業は固定費負担の大きい産業形態であるだけに苦境にあえぐ状況が続いている。砕石業は協会発足以来路盤材を中心とした道路建設需要に支えられ今日まで発展を続けてきたが、今後は道路向け公共事業に多くを望めずまた、主力製品となっている生コン用骨材の品質に対する考え方や管理の転換を求められている現在、新たな方向を模索している砕石業について一端を申し上げ結びといたしたい。

  1原石に関する問題
砕石業は言わずもがなであるが、資源、すなわち原石があって成り立つ仕事である。このため先を見越して数十年先から50年以上先のための原石入手に協会支部員は日夜努力を行っているが、前述した環境問題などから地区住民や地主の反対などで原石手当てが出来ずやむを得ず閉山や、残された原石に合わせ細々と生産を続けるなどまた、地方行政によっては新たな砕石工場の開設を認可しないケースなどがあり、この原因がすべてではないが支部員は漸減している状況にある(昭和50年約1860会員は30年後の現在1250会員30%強の減少)。原石資源は豊富にあるとは言いながら有限で、入手が窮屈になってゆくことは確かなことであり、砕石業界は円滑な骨材の供給が滞ることのないよう、原石の品質や量的なことを含めた情報を発信し、ユーザーや行政と情報を交換し対策を立ててゆくことが、我が業界の日常の生産とは別な基本的な仕事ではあるが、今後の課題である。

  骨材のレベル差を
  高仕様のコンクリートには高品質の骨材を使うことは当然のことであるが、他の仕様のコンクリートにはそれに見合った骨材を使うべきであり、資源量が少ないといわれる高品質骨材を向ける必要はないであろう。高強度コンクリート用ではないからといって骨材の品質がバラついて良いわけではなく、現在砕石業界が検討している安心して使っていただける骨材の品質コントロールができて始めて、幅広い仕様の原石が使われると理解したい。
  一方、コンクリートの強度から見た仕様がこれだけ広がれば、資源の安定的な供給とコスト面から考え合わせ、骨材のJIS規格もコンクリートの仕様に合わせて1〜3級ぐらいまでレベル差をつけることが合理的であると思うが、コンクリート関係者や資源関係者はいかが思われるであろうか。
(日本砕石協会関東地方本部品質問題委員会委員長 三橋春夫)

出典:コンクリート工業新聞 2004年12月23日

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