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SAISEKIコラム 品質管理

砕石業界の品質管理
今後の砕石業界のあるべき姿

2・砕砂生産について
  生コン用材料としての砕砂の生産と品質問題は、砕石業にとって今後の経営上重要なテーマであると思われる。
  河川砂利などの枯渇化により、当初未熟な品質であった砕砂は粗骨材と同様天然砂の増量材として使用されてきたが、環境問題に伴う海砂採取禁止や天然砂の枯渇化とともにこれらに代わる砕砂を求められ始めている。
  天然砂の使用量は経産省住宅産業窯業建材課推計によれば14年度実績でおおよそ6千万m3強(砕砂3400万m3)と考えられるが、今後天然砂の供給量漸減とともに砕砂がその穴埋めの役割をさらに担うことを求められていると理解している。また、一方砕石業界は道路用材から新たな需要源としての砕砂生産へ転換するための品質と増産対策は、多額な投資と生産技術上の問題を伴うことからも、今後の重要な経営戦略の1つであると考えられる。
  生コン用の主要細骨材として砕砂に求められる品質は、アル骨や、単位水量対策も合わせ考えると人工物としては基準の高いものであるが、このことについては今後生コン業界や関連業界、行政などと十分な協議や検討が必要と考えている。しかし、現時点の砕砂の品質についてみるとき、砕石粗骨材、砕砂が100%或は砕砂がメインの細骨材として配合された生コンが、高速道路の橋などの建設に採用され、また、建築物に高い使用比率で使われる実績を重ねていることから、合理的な設備、しっかりとした原料管理と日常管理のもとで生産された砕砂の品質レベル(JIS工場品)は、生コン用の主要細骨材として十分に耐えうる高いレベルにあるのではないかと考えている。また、品質面について加筆すれば砕砂は(粗骨材含む)工場製品であるため、品質のコントロールが出来る自由度があり品質の良い砕石粗骨材と同様、使い勝手の良い材料であることをより多くの皆様に、ご理解を頂けるのではないかと思っている。
  一方、生コン工場における砕砂の使用方法については、上記実績からすると従来の良質天然砂とは異なる使用上の工夫が求められるようであることから、今後砕砂の品質問題や細骨材として配合する上での技術問題について生コン、砕石両業界が定期的に意見交換を行い、また、結果について合同の技術発表を行うなどの場があっても良いのではないかと考えている。
  以上砕砂供給上の考えや品質問題について述べさせていただいたが、合わせて砕砂の生産技術面について触れさせていただくことは意味のあることであると思い、参考までに書き添えさせていただいた。品質管理された原料である岩石を砕き、篩い出し、粒度、粒形などを揃えたものが粗骨材であり、更に砕砂の生産はこの粗骨材を特殊な機械により紛砕(すりつぶ)し、粒度をそろえ、微粒分を取り除くため水や風の力により篩い分けて砕砂は生産されるが、物性値のバラついている原料のコントロール、天候相手の作業や、複雑な設備による大量生産、価格面の制約や砕砂生産1m3あたり250m3程度発生する廃棄物(ケーキ)の処理問題などから、安定した品質の砕砂生産には粗骨材生産とは異なる技術上の難しい問題がある。それゆえに粗骨材を含めた細骨材は工業製品(社内規格を制定・第三者による評価)としての自覚を持って生産を行うことが必要であり、使用される側にも適正な骨材を選定される上で生産上のメカニズムをご理解頂きたいところである。
(日本砕石協会 関東地区本部 品質問題委員会 委員長 三橋春夫)

出典:コンクリート工業新聞 2005年1月13日

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