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SAISEKIコラム 品質管理

砕石・砕砂の新JISマーク制度
〜日本砕石協会関西地方本部主催セミナー「これからの細骨材と粗骨材」より〜 
日本建築総合試験所製品認定センター〈東京駐在〉 武山 信
品質安定、地位向上のため 新制度でJIS化望む

 現行のJIS制度は多量生産を前提とした制度であり、消費者ニーズの多様化、フレキシブルな生産体制、多品種少量生産を特徴とする現状には適していない。また、個別審査事項に基づく審査には、合理的な生産体制への転換を阻むおそれがある。さらに、工場認定制度ではロット単位での規格適合性ニーズに対応できないという課題がある。
 これらの課題を抱えた現行JIS制度が制定から半世紀を経て改正される背景には、品質保証システムの国際化の流れがあり、WTO/TBT協定の下では国際規格・ガイドへの整合化が求められている。さらに、02年3月29日には「公益法人に対する行政の関与のあり方の改革実施計画」が閣議決定され、JISマーク制度を含む検査・検定制度について、官民の役割分担を見直し、国の関与を最小限にすることが求められるようになった。また、その制度は事業者の自己確認、自主保安を基本とするという方針が示されている。このような背景の下に改正された新JIS制度は、国際的に通用する民間の登録認証機関による一貫した認証制度であることが特徴だ。
 新JISマーク制度で具体的に何が変わるかというと、まず、認証主体が国による認定から登録認証機関による認証に、認証方法が工場の認定から製品の認証に変わる。また、現行制度でJISマークを付すことができる製品は、製造業者が継続的に製造する製品であり、国が定めた指定商品(643品目、1300規格)であったのに対し、新制度ではロット、バッチ製品にもJISマークを付すことができ、指定商品制は廃止され、JIS製品のすべて(4100規格)が対象となる。JISマークを付す者は現行の製造業者、外国の製造業者に加え、販売業者、輸入業者、外国の輸出業者も可能となる。評価方法については、品質管理の審査に変更はないが、製品試験はこれまで製造業者が自工場の設備で実施する試験に審査員が立ち会うという方法だったのに対し、新制度では登録認証機関が実施するなど、国際ルールで製品試験を行うことになる。認証の単位はこれまで1工場1認定であったのに対し、同一会社複数工場を1認証とすることが可能だ。ただし、複数工場のうち1工場がクレームなどによって認証取り消しになると、他工場も取り消しになる。
 新制度はISOに準拠しており、認証方法はISO/IECガイド67の認証方法となる。品質管理状況の審査と製品の品質検査により認証を取得し、その後は定期的に検査を行う。定期検査はこれまで業種によってまちまちだったが、新制度ではすべて3年ごとに実施することに決まった。
 認証の手順はISO/IECガイド28を基礎とする。認証指針は国が定めることになっており、すべての業種に共通する要求事項としての一般認証指針と、特に必要な場合には分野別認証指針がある。現在のところ分野別認証指針が具体的に出されているのは生コン、鉄鋼、二次製品だけで、砕石・砕砂については未定だ。個別審査事項はなくなるが、現行の砕石・砕砂のJISA5005はシンプルで非常に分かりやすい規格であり、これが基本になるだろう。
 私は長く生コン業界に携わっているが、生コン工場から骨材についての苦情はあまり聞かない。JIS工場であるにしろないにしろ品質の良いものを作っているのだと思う。しかし、砕石・砕砂のJIS工場からは試験表がもらえるが、JIS工場でない場合は生コン工場で試験を行っている。生コン業界が砕石業界にJIS取得を求めるのは、特に高品質の製品を製造してほしいわけではなく、品質の安定した物を求めるから。業界としての地位向上のためにも、新制度の下で是非JIS化を図ってほしい。

出典:セメント新聞 2005年4月11日

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