KOMATSU
経営・技術イノベーションコマツ・ソリューション鉱山採石テクノロジ業界情報インフォメーション耳寄りリンク集

HOME > 業界情報 > SAISEKIコラム
業界情報
SAISEKIコラム 品質管理

長野品監/抜本的対策求める〜不適切委/調査結果を公表

 長野県生コンクリート品質管理監査会議(長尚議長)はこのほど、コンクリート工事不適切行為調査検討委員会のアンケート結果を公表した。同委員会は長議長の提案で昨年度、設置した。全国各県の生コン品監会議内にコンクリート工事全般に関する委員会を設置した例は初めて。コンクリート工事に関係する生コン業者や建設業者、圧送業者、発注者など約2000人を対象にアンケート調査を実施した。回答率は41%(823件)。
  加水行為を「自分の判断で行った」「他人の指示で行った」「他人が行うのを目撃した」「他人が行うのを聞いた」の4項目を「過去3年間に経験したことがある」として集計した結果、364件が加水を実施、見聞したことがあると回答。「自身の判断で行った」人は22%(183件)で「加水の経験を実施、見聞したことがある」人の半数を占めた。加水した理由は「正規のスランプでは施工困難」が最も高く44%(214件)を占めた。「打設効率向上」が154件、「正規のスランプにする」92件の順。加水した方法は「アジテータ車(ミキサ車)への加水」が26%(33件)で最も多く、「荷卸し前・打設前」が19%(24件)、「荷卸し中に加水」が11%(14件)だった。加水した経験がある業種は圧送業者が67%でトップだった。
  加水の防止策として導入された、単位水量試験は46%(378件)が「知っている」と回答。ただ、単位水量試験を実施しても「加水行為は防ぐことができない」との回答が31%(256件)を占める。その理由は「測定後加水」「ごまかし・不正」など。
  練り混ぜから荷卸しまでの時間、90分を超過した生コンを使用した経験があるのは27%(224件)。時間超過の原因は現場準備の遅れが37%(81件)でトップ。「現場までの運搬時間がかかる(距離が遠い)」、「型枠ができていなかった」の順。
  降雨など突発的な事故に起因する不適切事態に遭遇した経験があるのは22%(181件)。このうち、「降雨での打設」、「シート養生の不備」「カバー忘れ」など雨対策の不備が108件だった。
  その他、コンクリート工事全般に関する不適切工事の事例として「バイブレータの不使用・不適切」や「配合違い」が挙げられた。また養生に関しての不適切であると感じられた事例は「養生不足」だった。
  これらの不適切工事の原因は「発注者と施工者の認識ギャップ」「経費節減」「施工者のモラル低下」などで、対策として「施工者・施工にかかわる全員教育」「モラル向上」「作業性を考慮した設計への変更」などが挙げられた。
  報告書は「今回の結果をもとに全ての関係者が総合的な観点から抜本的に対策していく必要がある」とまとめている。詳細は長野県生コンクリート工業組合のHPに掲載されている。

前向きに取り組む(長議長のコメント)
 今回のように、外部からの告発もないのに、生コン生産者だけでなくコンクリート工事に関係する者が自身の恥部を曝け出して、真剣に問題の解決を図ろうとする例は、様々な欠点・欠陥・不祥事が頻発している現在の日本にはなかったことだと自負している。基準策定者(学者・専門家を中心とした)、工事発注者、工事受注者、作業従事者、生コン生産者などのどこの、あるいは誰の責任だとして追及するのではなく、すべての関係者の問題だとして、前向きな姿勢で取り組まなければならないと思っている。関係者も世間も暖かい目で見守っていただきたい。
 

出典:コンクリート工業新聞 2007年9月13日

このページのトップへ

採石コラム記事一覧業界情報インデックス

Copyright (C) 2006 Komatsu Ltd. All rights reserved. ご利用上の注意 | お問い合わせ | サイトマップ
HOME