KOMATSU
経営・技術イノベーションコマツ・ソリューション鉱山採石テクノロジ業界情報インフォメーション耳寄りリンク集

HOME > 業界情報 > SAISEKIコラム
業界情報
SAISEKIコラム 品質管理

石灰石/高付加価値化を指向〜骨材増産姿勢が鈍化

 石灰石メーカーが相次いで「量から質」にシフトしている。石灰石メーカー各社は石灰石を「戦略品」と位置付け、石灰石の高付加価値化を目指している。こうした中、コンクリート用骨材の増産姿勢が鈍化しつつある。
 石灰石はセメント、コンクリート用骨材のほか、鉄鋼や化学、製紙向けなど、様々な分野の副原料として利用されている。ただ、鉄鋼、製紙などの鉱産品は、一部の高品位だけを求められることから、高品位以外の石灰石を如何に活用するかが鉱山の採算性・歩留まり向上の課題となっていた。石灰石メーカーはこれまで、一部の高品位の石灰石を鉱産品として外販し、残りをコンクリート用骨材、セメント向けに供給してきた。
 ただ、近年は出荷の約半分を占めるセメント需要の落ち込みで、石灰石生産量も落ち込んでいる。このため、石灰石メーカーはセメント向けの減少分をカバーするべく、骨材の増産を進めてきた。中国砂の禁輸や瀬戸内海の海砂採取規制、最近の乾燥収縮問題などもあり、積極的な拡販姿勢が目立っていたが、ここにきて増産姿勢が鈍化している。
 首都圏や関西圏に納入される骨材は北海道・東北地方、中・四国、九州地方など遠方から供給されるケースが多い。首都圏に供給されている石灰石骨材は04年からの値戻しである程度の成果を上げてきたが、それ以上に船運賃が上昇しているため、値戻し分は輸送コストの上昇にとられている状態だ。一方で鉱産品は、ここ数年の値戻しで製品価格も成果が上がっている。石灰石メーカーからすれば、価格の上昇が期待薄な骨材よりも鉱産品に投資したほうが採算性向上に寄与する確率が高い。こうした背景もあって、石灰石メーカーは骨材の増産姿勢を鈍化させている。「粗骨材の増産計画はない。細骨材については、増産計画はあるものの、採算性や他社の営業動向も見極めたい」(石灰石メーカー)との声が大半だ。
 現在、石灰石メーカー各社が取り組む骨材の値戻しが進まなければ、JASS5などでコンクリートの乾燥収縮対策として期待される石灰石骨材の供給に不安が残りそうだ。

出典:コンクリート工業新聞 2008年5月1日

このページのトップへ

採石コラム記事一覧業界情報インデックス

Copyright (C) 2008 Komatsu Ltd. All rights reserved. ご利用上の注意 | お問い合わせ | サイトマップ
HOME