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三菱マテリアルの石灰石事業 砕砂皮切りに積極外販目指す

  三菱マテリアルはこれまで、自社で保有する石灰石資源は基本的に自社セメント原料として使用してきた。しかし、セメント国内需要の減少に伴い、同社における石灰石資源の位置付けも変化してきている。今後は石灰石製品の外販にも積極的に乗り出す考えで、その第一弾として昨年12月から東谷鉱山の資源を活用して石灰石砕砂の生産を開始した。瀬戸内海の海砂採取規制強化に伴い、海砂に替わる細骨材の確保が課題となっている関西の生コン向けのほか、東京湾岸への供給も視野に入れている。

長期安定供給担う東谷鉱山

 東谷鉱山は福岡県北九州市小倉南区、カルスト台地として有名な平尾台の南西部に位置する。同鉱山の石灰石は花崗岩が含入して結晶化しているため、55年の開発以来、ほぼ全量を自社セメント原料として使用してきた。 操業開始当初は黒崎工場向けのみだったが、その後、63年に東谷工場が完成、73年に苅田工場(現九州工場)との間に全長12・3キロの平苅ベルトコンベアが完成し、両工場への原料供給も担うようになり生産量が増大する。 生産量の増加に伴い、採掘方法は70年までにグローリーホール方式からベンチカット方式に完全移行。切羽面積は国内最大規模の108万m2に及ぶ。また、広大な切羽整備に伴い、5本の立坑を備えている。03年4月には操業開始からの出鉱量が3億トンに達し、安定した品位で長期安定的な大量生産が可能な体制が整っている。 ここ数年は年間生産量約1000万トンで推移している。このうち約800万トンを九州工場へ、約60万トンを黒崎工場へ供給。また、宇部興産との包括的事業提携契約に基づき、01年度からは同社苅田工場へ約100万トン供給している。

  原石を厳選し贅沢な製砂が可能
  九州工場は福岡県京都郡苅田町、周防灘に面した臨海工業地帯の一角に位置する。敷地面積は68万m2。東谷鉱山と結ばれたベルコンや大型桟橋は、同工場の安定した原燃料受け入れならびに製品出荷を可能としている。生産量768万トン(03年実績、クリンカ)は日本最大を誇る。
  この膨大なセメント生産量を背景に、今回生産を開始した石灰石砕砂は、他の岩種では不可能ないわば贅沢な生産方法を採っている。東谷鉱山から送鉱された原石(50ミリアンダー)はセメント原料用の1万トンサイロ3基に貯鉱。そのうちの2基から砕砂原料を抜き出し、同工場内に設置した砕砂プラントまで約500メートルをベルコンで輸送。製砂機前で砂味分を抜き取り、30-10ミリの塊石のみを砕砂原料とする。
  製砂機はコトブキ技研工業のV7乾式製砂システムを採用。生産能力55トン/時のラインを2系統設置し、3交代のフル操業で年間生産量80万トンを予定している。生産工程の特徴や原石の性状から、製品歩留まりは15%程度となるが、砂味分や微粒分などはセメント原料として使用できるという強みがある。
  出荷は1500トンの製品サイロ3基からシップローダ(積込能力1000トン/時)で船積み出荷するほか、1月からは地場向けにトラック出荷も始める。

出典:アグリゲイト 2005年1月17日

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