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石灰石骨材を値上げ 新年度までに浸透図る
船舶不足が深刻化 第2、第3の値上げも

 太平洋セメント、日鉄鉱業、宇部興産など石灰石各社では昨年秋以降、海送品石灰石骨材の値上げ要請を本格化させている。10年にわたって下がり続けている骨材価格の値戻しの必要性に加え、燃料価格やフレート高騰などのコストアップ要因が、価格是正に対する切迫感を高めている。これまでのところ一部の陥没価格が是正される程度にとどまっているが、各社は新年度までにトン100〜150円アップとなる新価格の浸透を図りたい考えだ。 海送品石灰石骨材の主力市場である首都圏の骨材市況は、94年の道交法改正に伴う急騰以降は総じて下落が続いている。一方、セメント生産量の減少と堅調な鉄鋼向け需要によって多くの鉱山で用途別出荷と生産のバランスが崩れていることや、鋼材、骨材の品質要求の高まりなど、生産コストアップ要因は後を絶たない。そのため、「価格を是正しないと開発から出鉱、埋め戻し、植栽、新規資源開発という鉱山運営のサイクルを維持できなくなる」(宇部興産)、「物流センターの確保や専用船の手当てなど、これまで骨材安定供給のために行ってきた投資が、現在の単価では全く回収できない」(日鉄鉱業)状況という。

  さらに、昨年来の原油価格高騰に伴って輸送コストが上昇している。04年10〜12月の内航燃料油価格は、C重油が3万3,000円/キロリットルと前年同期に比べ6,250円上昇している。専用船については燃料コストアップ分をメーカーが補填しているが、骨材は利幅が少ないためコスト増を吸収するのは困難だ。また、石灰石骨材の大部分を運搬する用船については、燃料コストアップと旺盛な鉄鋼関連の需要に引っ張られてフレートが高騰しており、現在の運賃では骨材用の船舶を確保するのが困難になっている。「船腹不足はバブル期並み。鉄鋼関係が好況に推移すると思われるので、当面、船腹不足は解消されないだろう」(太平洋セメント)、「バブル期のようにフレートが高騰することもあり得る」(日鉄鉱業)という。
  各社では昨年10月から今年1月にかけてトン100〜150値上げを打ち出し、早期の浸透を目指している。しかし、現状では船腹不足が想定以上に深刻なため、「価格が上がっても船を確保できるかどうか分からない」(住金鉱業)、「早急に価格を是正できないとユーザーに迷惑をかけるかもしれない」(太平洋セメント)状況で、第2段、3段の値上げもあり得るとの見通しが大勢を占めている。

出典:骨材情報誌アグリゲイト 2005年2月14日

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