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西日本マテリアル/九州産海砂を値上げ 〜燃料コスト上昇に対応〜

 九州一円で海砂を採取・販売する西日本マテリアル(本社・福岡市、三浦光則社長)は、大阪府砂利石材協同組合(津田悦男理事長)に対して今月1日から販売価格をすべてCIF建てにすると同時に、2月1日出荷分からm3300円値上げした。そのため社内に船舶部を新設し、海砂を運搬する業者・船舶の登録を始めた。300円アップの内訳は山代200円、運賃100円とされる。運搬業者にとっては高騰し続ける燃料費のコスト増を一部補う程度にすぎないが、安定供給はある程度確保される見通しになった。今後はコスト転嫁のため砂利組合が納入価格を改定し得意先に理解、協力を求めていくことになるが、生コン市況の低迷が続く中での値上げ交渉だけに難航が予想されている。

 西日本マテリアルは当初、1月からの値上げを打診していたが、阪神地区の生コン需要は低迷し、市況も一部に軟化の気配もあることから取引窓口の砂利組合海砂協議会が難色を示し、西マテも共存共栄を図る意味で譲歩。改定時期は2月1日からにずれ込んだ。
  今回、価格を改定した一番の理由は燃料高騰により不安視された海上輸送の安定確保。阪神地区および周辺のユーザーに海砂などを運搬する海運業者で組織する内航除塩船協議会は昨年10月、燃料の値上がり等からコストが大幅に上昇し、このままでは廃船・廃業するほかないと現状に危機感を強め、運賃をm3300円引き上げるガイドラインを提示する一方、3日間の停船ストを行う強硬姿勢をみせた。
  海砂を運搬するガット船に使用するA重油は高騰する一方、陸上の荷揚げヤードでは重機類に用いる軽油が値上がりし、骨材業者にとってダブルパンチになっていた。とりあえずは燃料代だけでも確保するようにと、西マテが運賃も含めた価格改定を打ち出し、先月末から協力を求めていた。
  また、内航除塩船協議会メンバーにも同社船舶部への登録を呼びかけた結果、1月17日までに55社、船舶数にすると大型プッシャーバージ船も含む91隻が手続きを済ませた。実際に業務を請け負うのはこれからだが、ガット船の多くは老朽化が進んでおり、設備更新も可能になる適正運賃が確保されないことには供給力に不安が残り、今後の課題とされる。
  当面の焦点は生コンなどユーザーへのコスト転嫁であり、砂利組合の海砂協議会メンバー各社にとっても事業環境は厳しい中だが、懸命に理解を求めていく方針だ。

出典:アグリゲイト 2006年2月13日

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