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羽田空港再拡張工事向け山砂〜輸送力不足で生コンに影響も

 羽田空港再拡張工事が、いよいよ来年度から始まる。埋め立てに必要とされる土砂数量は約3500万m3といわれており、千葉の山砂が中心に供給される計画だ。一方、山砂を輸送するダンプやガット船は、需要減や運賃低下による廃業や倒産で減少している。また、運転手や船長の高齢化、ディーゼル車規制や船体の老朽化で、供給に支障が生じることが懸念されている。これらにより、千葉の山砂生産・輸送業者は、早急な輸送力確保が求められている。

 千葉県内航海運組合(松田紀道理事長、86社98隻)各社のほとんどは船主船長の個人事業者。現在、千葉の山砂を木更津港と袖ヶ浦港から、千葉港、東京港、川崎港、横須賀港、横浜港に輸送し、各生コンプラントに供給している。89年から94年にかけての造船の大型化(299トン型から499トン型)で、資金力のない事業者20社24隻が撤退。さらに、需要減に加え、運賃低下や重油の高騰による廃業・倒産で、97年から9社15隻が減少した。今後、生コン需要と羽田向けに安定供給していくには、ガット船が現在の約2.5倍必要とされる。「組合員には既存船の元金も払えていない事業者も多い。そのため金融機関から融資がうけられず、耐用年数を過ぎたガット船で事業を継続している。このままでは、羽田需要半ばで廃船となる事業者もでるだろう」(庄司一孝専務理事)
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  さらに深刻なのはダンプで、89年と比較すると輸送力は半減しており、「生コン需要と羽田向けを安定供給していくには、さらにダンプが600〜700台必要だ。しかし、羽田向け土砂の価格が決まっていない現状では、ダンプの確保もできない。これまで繁忙期は、北海道などの出稼ぎに頼っていたが、他地域でも事業者は激減しており台数に余裕はない。また、山砂生産者は、限りある山砂資源を安売りするつもりはなく。適正価格の方に優先的に出荷していく考えだ」(庄司専務)。
  このままでは、生コン向けにもかなりの影響が出ると見られており、早期の山砂価格(砂、ダンプ・船輸送)の是正が求められる。
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  羽田空港向けに土砂を生産・輸送する千葉県中部山砂事業協同組合など8団体は、環境に配慮した輸送を行うため、羽田空港山砂納入安全協議会(松田紀道会長)を設立。現在、千葉県や木更津市、君津市、袖ヶ浦市の自治体、地元警察と運搬方法や輸送ルートなどについて協議を行っている。今後も引き続き、交通安全対策、モニタリング、クレーム処理、交通・運搬ルール、環境・道路安全対策、地域社会への貢献などについて協議していく計画だ。
  協議会の加入8団体は、千葉県中部山砂事業協同組合、かずさ山砂採取協同組合、木更津港運協会、木更津港港湾運送事業協同組合、千葉県内航海運組合、千葉港北袖建材事業協同組合、木更津地区ダンプカー協会、木更津・北袖港山砂販売対策協議会。

出典:アグリゲイト 2007年2月12日

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