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SAISEKIコラム リサイクル

建設発生土等の有効活用、工事間利用を促進
技術開発でニーズに対応

三木博史1 建設発生土等の有効利用の現状と課題
 平成15年10月3日付で国土交通省から策定・通知された「建設発生土等の有効利用に関する行動計画」では、建設発生土等の有効利用の現状と課題として、次のような点が挙げられている(図―1参照)。
 (1)土の搬出量が土の利用量より圧倒的に多い「土余り状態」にある。
 (2)その一方で、山砂の採取等による新材を大量に利用し、自然環境に影響を及ぼしている。
 (3)土の工事間利用の割合が低く、大量の残土が内陸埋立地に搬出されている。そして、その一部には不適正に処理されているものがある。
 (4)汚染土壌や廃棄物混じり土に対する適切な対応が求められている。
 (5)建設汚泥や汚染土壌が最終処分場の逼迫の要因の一つになっている。
 (6)このため、土のフローの実態をきちんと把握した上で、工事間利用を促進し、新材の利用率を下げる必要がある。

図-1 建設発生土等の現状と課題2 建設汚泥の利用
 発生土を大別すると、建設発生土と建設汚泥がある。このうち、建設汚泥は廃棄物処理法の適用を受けることから、従来から、発生土リサイクル上の大きな障害の一つであった。
 しかし、平成11年度以降、建設汚泥を改質して建設資材としての品質(コーン指数200kN/m2以上)を満足すれば、廃棄物処理法の規制を受けずに有用物として有償売却したり、自ら利用する道が開けた(「建設汚泥リサイクル指針」文献1参照)。さらに、平成14年度からは「建設汚泥再生品」がグリーン調達の特定品目に指定され、社会的な認知度がますます高まりつつある。

3 発生土の利用技術
 発生土の多くは、そのままで流用可能であるが、各種の機能性材料を用いることにより、固化、締固め不要、軽量化、脱水促進、補強土としての利用などが可能になり、多様な現場のニーズに応えることができる(図―2参照)。
 特に、有効利用のネックになりやすい低品質な建設発生土(泥土や浚渫土等)の利用技術として期待できるのは、(1)スラリー化安定処理工法(2)サンドイッチ工法(3)袋詰脱水処理工法(4)管中混合処理工法などである(文献2)。
 「スラリー化安定処理工法」は、流動化処理工法や気泡混合軽量土工法のように、土砂をスラリー化させたものに固化材を加え、運搬車から直投したり、プラントからポンプ圧送し、締固めを行うことなく所定の品質の安定処理土を現地で施工する工法の総称である。
 最近、共同溝などの埋戻し、建築物の基礎、空洞充填、軽量盛土などへの使用実績を伸ばしつつあり、建設汚泥や浚渫土、あるいは現地で掘削した種々の発生土が有効利用できる点に大きなメリットがある。
 「サンドイッチ工法」は、ジオテキスタイルを水平排水材として使用して、泥土や含水比の高い粘性土で築造される盛土の過剰間隙水圧の消散を早期に図り、圧密による土の強度増加を促進しながら盛立てを行う工法で、低品質土においても安定した盛土が経済的に造成できる。泥土や含水比の高い粘性土をそのままの状態で盛り立てながら利用できる点が優れている。
 「袋詰脱水処理工法」は、フィルター機能をもつジオテキスタイルで作製した任意の大きさの透水性の袋に、浚渫土や掘削した泥土をポンプ圧送などで詰めて自然脱水し、所定の強度に達した段階で、原位置で盛土や地盤あるいは湖岸堤や人工島として利用する工法である。水質浄化事業で発生する浚渫土の有効利用や、最近では、河川・湖沼・港湾の底質の処理と経済的な有害物質の封じ込めなどへの適用性が高い。
 「管中混合処理工法」は、浚渫土等を管路でポンプ圧送しながらラインミキサー方式により効率よく改質する工法である。最近では、経済的で攪拌性能の高い管中混合処理工法が登場してきており、浚渫土の処理や気泡混合軽量土の大幅なコスト縮減が達成可能になってきている(文献3)。
図-2 機能性材料を用いた発生土利用技術【参考文献】
1先端建設技術センター『建設汚泥リサイクル指針』、大成出版社、199911
2『発生土利用促進のための改良工法マニュアル』、土木研究センター、199712
3千田昌平「管路処理システム(新しい管中混合処理工法)」、土木技術、Vol.59・8、20048、pp89―92

出典:コンクリート工業新聞 2005年3月21日

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