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SAISEKIコラム リサイクル

京星、再生細骨材を製造 〜構造用として普及図る〜

 京星(本社・大阪府枚方市、原良社長)は現在、1種再生細骨材(旧建設省総プロ品質基準)を原料とした再生コンクリートの実大実験を行いデータの収集・分析を行っている。来年にも予定されている再生骨材コンクリートMのJIS規格制定をにらみ、構造用の再生細骨材として本格的に生産していく考えだ。
  現在、同社は2種再生細骨材約1万トン/月を土木、道路、コンクリート製品向けに生産販売している。1種再生細骨材は、2種再生細骨材をロッドミル(旧川崎重工製)で研磨するとともに、微粉末量を数%増加させたもの。吸水率は5%以下(2種は10%以下)に抑えた。足利工業大学と共同で行っている実大実験では、コンクリートのひび割れや耐久性などを比較した結果、バージン材と大差ないことが確認された。
  同社が受け入れている廃コンクリート中の細骨材は、30年以上前に採取された河川砂が中心で、山、陸、海砂のほか一部砕砂も含まれる。
  再生骨材は、同社と川崎重工業(現アーステクニカ)、ラサ工業、新和プラント機工の4社が共同開発した「高品質再生骨材製造システム」で製造。ジョークラッシャー、インパクトクラッシャーで破砕したあと、改良ロッドミル(湿式磨鉱機)で骨材表面に付着したモルタル分を磨き落とす。一連の工程で5_以上の再生粗骨材とモルタル粒子、および5_以下の再生細骨材に分別する。分級機の水量や洗浄方法で粗粒分、微粒分の調整を行う。
  また、異物の混入をさけるため、「骨材の水洗回収や水面に浮遊している微細な異物の除去が重要」とする。脱水された細骨材は、一次製品(2種再生細骨材)としてストックされる。
  再生細骨材は定期的に試験を行い、絶乾密度や吸水率、ふるい分け、洗い試験を月2回、有機不純物試験(JISA1105)、塩化物量は月1回実施している。
  3月にJIS規格として再生骨材コンクリートHが制定されたが、「品質管理面でコスト高になるため現時点では認定取得する予定はない」(柴谷工場長)という。JIS規格では不純物合計量を上限値3%としているが、「乾式で生産した場合は、不純物が目立ち商品価値に影響するのではないか」と指摘する。「破砕機や研磨機などの機械メーカーの開発動向を見て、コストと品質に見合う製品が製造できるのであれば新たなシステムの導入も検討したい」(柴谷工場長)考えだ。
  製造時に発生する200メッシュ以下の脱水ケーキは生石灰、セメントを混合し、パドルミキサで混練。粒度補正を行い養生・固化させたあと、路盤材に有効利用。「リサイクルは製造業者の責任。セメントはセメント会社が、骨材は骨材業者が責任を持って利用しないと循環型社会は成り立たない」と語る。
  同社は01年に再生粗骨材を使用した再生コンクリート「コンクル」で国土交通大臣認定を取得、民間工事で実績を積み上げているが、「普及の鍵は公共工事に採用されること。実績重視の役所ではなかなか使用してくれない」悩みもある。
  同社は今後も、実大実験によるデータをもとに普及に繋げていく方針だ。

出典:アグリゲイト 2005年9月12日

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