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低品質再生骨材規格推進WG 〜鈴木 康範主査にきく〜

 「再生骨材Lを用いた再生骨材コンクリート」(再生骨材コンクリートL)は「再生骨材を、高い強度及び耐久性が要求されないところへ、限定的、効果的に用いる(標準品)。また、配合の工夫による用途拡大も図る(仕様発注品)」という標準情報(テクニカルレポート)の技術思想を継承したもので(仕様発注品)、8月、JIS原案を経済産業省に提出した。
  レディーミクストコンクリート(JIS A5308)から独立した再生骨材コンクリートのJISであるのが特徴で、「再生骨材L」自体の規格は附属書に規定。再生骨材コンクリートLは生コン工場で製造するが、プラントはJIS生コンとの兼用ではなく、専用プラントで主に練ることを基本としている。
  再生骨材コンクリートLのJIS原案では、適用範囲を「構造物の解体などにより発生したコンクリート塊を破砕して造ったコンクリート用再生骨材Lを骨材の全部または一部に用いた再生骨材コンクリート」とし、「標準品」「塩分規制品」「仕様発注品」の3種類に分けた。
  標準品は、呼び強度18、粗骨材最大寸法20ミリまたは25ミリ、荷卸し地点のスランプは10センチメートルまたは18センチで、AE減水剤または高性能AE減水剤を用いるが空気量は規定しない。裏込めコンクリート、間詰めコンクリート、均しコンクリート、捨てコンクリートなど、高い強度・高い耐久性が要求されない部材・部位に使用する。
  塩分規制品は、標準品のうち、荷卸し地点におけるフレッシュコンクリート中の塩化物含有量を規制したもの。塩化物含有量は0.3s/mm2以下で、購入者の承認を受けた場合には0.6s/mm2以下とした。
  仕様発注品は、購入者が再生骨材Lを除く材料及び配合を指定して発注するもので、呼び強度は18、21、24。生産者は購入者から指定された材料及び配合の仕様にしたがい、コンクリートを製造する。仕様発注品を除き、再生骨材コンクリートLはすべての構造物に適用できるのではなく、用途を限定している。

品質、配合、材料

 標準品と塩分規制品は、強度はJIS A5308と同じ規定。スランプは生コンの体系にあわせて荷卸し地点としたが、許容差(±3センチメートル)を緩和したほか、購入者の承認があればスランプ試験を工場でも可能とした。
  仕様発注品は、購入者が生産者と協議して、強度、粗骨材最大寸法、スランプ、空気量、塩化物含有量を決定し、再生骨材Lを除く材料及び配合を指定する。
  標準品と塩分規制品の配合は試験を行って生産者が決めるが、最大水セメント比は65%とした。仕様発注品については購入者が指定する。
  セメントはポルトランドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、普通エコセメントを規定したが、塩分規制品については普通エコセメントは使用できない。
  また、アルカリシリカ反応性による区分が「B」(アルカリシリカ反応性が“無害”と判定された以外のもの)の場合、高炉セメントB種あるいはフライアッシュセメントB種を使用。ポルトランドセメントまたは普通エコセメントは高炉スラグ微粉末(40%以上)あるいはフライアッシュ(15%以上)と混合使用する。

骨材、製造、試験、検査方法

 骨材、製造方法は附属書に示した。詳細は附属書で触れるが、再生骨材L(再生粗骨材L、再生細骨材Lともに)は単独使用またはJIS A5308の附属書1に適合する骨材と併用。さらに、生産者は購入者と協議のうえ、粗骨材または細骨材のどちらか一方の全部にJIS A5308の附属書1に適合する骨材を使用してもよい、とした。
  塩化物含有量の試験方法は、フレッシュコンクリート中の水には、セメントの全塩化物量と再生骨材の全塩化物量の4分の1が溶出しているという仮定に基づき、再生骨材コンクリートLの塩化物含有量を推定する式を提案した。
  検査方法(検査項目、圧縮強度、スランプ)のうち、まず検査項目は標準品が圧縮強度とスランプ、塩分規制品は圧縮強度とスランプに塩化物含有量、仕様発注品は指定された材料及び配(調)合のコンクリートを保証するための検査項目及び検査方法、検査ロットの大きさを、事前の当事者間の協議で決定する。
  標準品と塩分規制品の圧縮強度試験は、週1回の割合で荷卸し地点において試料を採取して行うが、購入者の承認を得て工場出荷時に採取し、圧縮強度試験を行うことも可能とした。
  また、スランプ試験は荷卸し地点において1日1回の割合で実施。ただし、購入者の承認を得てスランプ試験を工場出荷時に行うことも可能とした。

付属書

 附属書は(1)コンクリート用再生骨材L(2)再生骨材の製造工程管理用品質試験方法(再生粗骨材Lの吸水率の推定値試験方法)(3)同品質試験方法(再生細骨材Lの吸水率の推定値試験方法)(4)再生骨材コンクリートLの製造方法(5)連続式の固定ミキサの計量及び供給性能(6)連続式の固定ミキサの練り混ぜ性能について規定した。
  附属書1の再生骨材Lの適用範囲には、戻りコンを破砕したものも条件付き(加水したもの、排出後1〜3日で砂利状に砕いたものは除く)で適用可能とした。再生粗骨材Lの粒度区分は25〜5ミリメートルと20〜5ミリメートル、再生細骨材Lは同5ミリメートル以下。物理的性質は、再生粗骨材=吸水率7%以下、微粒分量2%以下、再生細骨材=同13%以下、同10%以下。アルカリシリカ反応性による区分は、標準品及び塩分規制品に用いられる再生骨材Lは区分「B」としたが、仕様発注品に用いられる再生骨材Lのうち、原骨材を特定できる場合だけアルカリシリカ反応性試験(JIS A1145、1146、1804)を行い、区分「A」(アルカリシリカ反応性が“無害”と判定されたもの)としても扱うことができる。
  附属書4の製造方法では、「プレウェッチングのため、骨材に散水する設備を備えておく必要がある」としたほか、ミキサも「バッチ式または連続式の固定ミキサ、もしくはトラックミキサ」と規定。材料の計量誤差は、セメント、水、混和材は±2%、骨材が±4%、混和剤は±3%とした。

出典:アグリゲイト 2005年10月10日

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