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フジタ・AEC/都市ごみ焼却灰を脱塩 〜セメント原料化を図る〜

 フジタは旭化成エンジニアリング(AEC)と共同で、都市ごみ焼却灰のセメント原料化を目的とする「高効率脱塩洗浄技術」をもとに、脱塩洗浄排水を再利用するクローズドシステムを開発した。都市ごみ焼却灰のセメント原料化に当たって課題となる塩素分を低減するとともに、環境への負荷が懸念される脱塩洗浄排水の問題をクリアすることから、フジタは自治体や廃棄物中間処理業者のほか、「事業化にあたってセメントメーカーと共同できるシステム」と位置づけ、AECと連携し営業展開を積極化していく。

 両社は九州経済産業局の地域新生コンソーシアム研究開発事業として02、03年度に「高効率脱塩洗浄技術」の基礎研究および実証試験を行い、技術を確立。複数の洗浄槽を使用して洗浄、脱水を繰り返す「多段バッチ洗浄方式」を採用し、洗浄排水を低減したうえで高効率の脱塩を実現(処理前後の塩素濃度の変動例は主灰で2%→0.5%、飛灰で15%→0.5%)。今回のシステムはこれに洗浄排水を減圧蒸留しスラッジと蒸留水に分離処理し、処理水を洗浄水として再利用するクローズド方式を加えたもの。洗浄排水の処理がとくに課題となっている内陸部の処理施設での受注活動に注力していく。
  なお、フジタの試算によると年間処理能力2万トンの施設で建設費は13億円。06年度中には第1号の受注確保をめざしているが、ランニングコストもごみ焼却灰溶融方式に比べ安価なため、すでに自治体や民間の廃棄物処理業者が関心を寄せているという。
  一般廃棄物の中間処理で直接焼却されることによって発生した都市ごみ焼却灰は03年度で511万7千トン(環境省調べ)。このほとんどが埋め立て処分されている。現在、セメント原料としてごみ焼却灰の処理を行っているのは太平洋セメントの熊谷工場と、宇部興産とトクヤマが折半出資する山口エコテック。セメントメーカー各社は焼却灰の脱塩技術の開発に努めており、今回のフジタとAECの開発したシステムをふくめて焼却灰のセメント原料化が加速し、循環型社会に貢献することが期待される。

出典:セメント新聞 2006年2月13日

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