KOMATSU
経営・技術イノベーションコマツ・ソリューション鉱山採石テクノロジ業界情報インフォメーション耳寄りリンク集

HOME > 業界情報 > SAISEKIコラム
業界情報
SAISEKIコラム リサイクル

生コンスラッジの処理 〜望まれる再利用/行政の支援も重要〜
冷却して暑中対策も

 生コンスラッジは、産業廃棄物の取り扱いで「汚泥」に属し、そのままでは管理型廃棄物として高額な処分費用が必要になる。このため、各プラントはこの対策に頭を痛めているが、最良の対処方法はスラッジ水、骨材、モルタルスラッジともに工場内で再利用するゼロ・エミッションであろう。
  JISA5308では生コンスラッジは、生コンクリートの配合のなかでセメント量に対する固形分率が3%以下の範囲内で練り混ぜ水としての添加が認められている。ユーザー側にはヴァージン材に対するこだわりが強いというケースがあるものの、JISで定められた範囲内でのスラッジ水の再利用は徐々に浸透してきているようだ。
最近はスラッジ水を冷却して暑中コン対策に用いるなど相乗効果を狙った技術も開発されている。大掛かりな設備を用いるのでなく、ミキサー車のドラムに薬剤を添加し、固まるのを遅らせて、練り混ぜに用いる技術も開発されている。
  また、最近の傾向として、スラッジを脱水処理するのではなく、固めて破砕して骨材の代替や路盤材などに用いるシステムの開発も盛んに行われている。固めて破砕という方法であれば、管理型廃棄物ではなく、より安定的な処理が可能になるため、再生骨材JISなどとも相俟って、今後普及する可能性が高いといえよう。
  現実的にはそれぞれのプラントの事情に合わせ、様々な方法が選択されている。

組合メリットを活かす

 一方で、戻りコンの骨材に関しては、水処理の過程で篩い分けて回収する技術も多く開発されている。こうして回収された骨材はJISA5308のなかでは使用することはできないが、十分に再利用に足る品質のものを提供できるレベルの技術もある。
  先述の固めて破砕とも関連するが、スラッジ、骨材ともにフレッシュコンクリートではなく、ブロックなどの二次製品に用いれば、より簡便に再利用が可能になる。
  これら副産物を使用した材料が多く使用されるためには、行政の積極的な姿勢が必要になる。このため国土交通省から各地方自治体に至るまで副産物を再利用した建設材料が環境製品・エコ製品として優先的に使用される措置がグリーン購入法をはじめ、各地で導入されているが、一方では公共の社会資本には耐久性も必要との観点から、副産物再利用製品の大幅な導入に対しては慎重な見方もある。
  戻りコン・生コンスラッジの処理は一社で行うにはコストの負担が大きいため、協同組合という団体メリットを活かした方法も有効である。全国の協同組合のなかには、そうした事業を実施している例もある。岩手県生コンクリート協同組合は組合員のうち一社が中間処理施設の許可を取得し、他の組合員が持ち込んだ戻りコンを硬化・破砕して再生路盤材を製造・販売している。
  一方で工業組合が有効利用のための研究・検討を実施するケースもある。こうした、組合の動きは、構造的な需要の減少に対応するための、新たなビジネスチャンスを模索するうえでの貴重な取り組みともいえる。

出典:コンクリート工業新聞 2006年3月2日

このページのトップへ

採石コラム記事一覧業界情報インデックス

Copyright (C) 2006 Komatsu Ltd. All rights reserved. ご利用上の注意 | お問い合わせ | サイトマップ
HOME