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コンクリート舗装の普及を検討〜再生骨材・RCCPが糸口
新都市社会創造研 舗装用骨材資源チーム

 近畿地区の産官学で構成する新都市社会技術融合創造研究会(大西有三委員長=京都大学大学院教授)が設立した新規プロジェクトチーム「舗装用骨材資源の有効利用に関する研究」では、砕砂、鉄鋼スラグ、溶融スラグなど人工砂や再生砂の開発・利用拡大とともに、コンクリート舗装の普及を研究目標に掲げている(コンクリート工業新聞1月24日付既報)。プロジェクトチームリーダーの山田優・大阪市立大学名誉教授は、コンクリート廃材から取り出した再生骨材がコンクリート舗装の需要拡大の糸口になりえるとし、特に、早期交通開放に優れるRCCP(転圧コンクリート舗装)との組み合せが有効との見解を示している。
  近畿地区では細骨材の安定調達と自給率アップが課題になっている。現在、舗装用細骨材は主に九州産海砂が使われており、近畿全体のシェアは4割程度(アスファルト合材工場向け)。中でも阪神圏は依存度が高く大阪府で6割超、兵庫県で5割強に上る。しかし、瀬戸内海での海砂採取が禁止されたように九州産海砂も採取禁止の可能性をはらむ。既に中国の輸入川砂は禁輸措置が取られている。「細骨材の調達が今後ますます不安定化することが予想される中で、舗装に適した細骨材を見つけて自給率を高めていく必要がある」(山田リーダー)ことから、舗装用骨材資源に限定して研究に取り組む。研究期間は来年度から3年だが、既に活動はスタートしている。
  プロジェクトチームの下に、排水性舗装リサイクル、砕砂、鉄鋼スラグ、フィラー、コンクリート舗装など8つのWG(ワーキンググループ)を置いた。岩石を砕いた砕砂の利用拡大が研究の一つのポイントになる。砕砂製造に伴って発生する粉やスラッジの再利用方法も研究する考え。また、阪神圏には製鉄所が多いことに着目し、そこで副産される鉄鋼スラグの利用方法を検討する。
  コンクリート舗装WGの幹事会社は鹿島道路で、セメント協会、大阪兵庫生コンクリート工業組合、近畿砕石協同組合が参加。セメント協会研究所の元所長である岡本享久・立命館大学教授も学側メンバーに名を連ねる。
  山田リーダーは「どういうコンクリート舗装であれば役所が発注するか考えなければならない。再生骨材がそのきっかけになりえる」と語る。再生骨材は一般に吸水率が高いため、水量が少ないRCCPには「使いやすいのではないか」。さらに一般のコンクリート舗装は養生期間を長く取らなければならないが、RCCPは交通開放が早いという強みがある。
  世界的な原油高に伴いアスファルト価格も上昇。アスファルトはかつて、原油精製の過程で発生する残渣だったが、精製技術の進歩に伴いアスファルトからガソリンを取り出せるようになっているという。舗装用にアスファルトを作っているという状況。また、道路整備を含め建設投資の低迷で「アスファルト合材プラントを全国にくまなく配置することは難しくなっていきている。それに対して生コンプラントは各地区に点在しているので調達がしやすい」(同)。
  コンクリート舗装の需要拡大には生コン組合やプラントと「やる気のある地元建設会社との協力が大切。コンクリート舗装の施工能力を持てば建設も生コンも仕事が増える。そういう教育をセメント、生コン業界はやるべきだろう」と山田リーダーは提案している

出典:コンクリート工業新聞 2008年2月21日

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