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7号砕石を有効活用/歩道透水性舗装で試験施工 〜奥多摩工業が経産局の補助で研究開発〜

 奥多摩工業(株)(東京都立川市、平川道生社長)は1月11日、同社技術研究所(東京都西多摩郡瑞穂町)において、5mmアンダー砕石を主体にした「歩道用透水性舗装」の試験施工を行った。この研究開発事業は関東経済産業局の補助制度により昨年度から進められているもの。ヒートアイランド現象や高齢化社会に対応した人と環境にやさしい工法≠ニして注目され、砕石業界にとっても7号砕石の新たな用途開発として期待されるものだ。

 今回の7号砕石を用いた歩道用透水性舗装に関する研究開発事業は、(社)日本砕石協会関東地方本部(菊池義明本部長)が「砕石副産物の有効活用のための用途開発事業」として平成16年度にスタートしたもので、実際の研究開発は、土質の改良や安定化処理などの新需要開発で以前から実績のある奥多摩工業が行ってきた。
  この新舗装工法は、雨水が路床に透水することにより、▽ヒートアイランド現象の抑制▽地下水の涵養▽都市型洪水の抑制▽街路樹の生育促進-などの効果がある。さらに、7号砕石を使用することでトップサイズが5mmと小粒径になり、従来の6号砕石による透水性舗装に比べて、路面が非常に滑らかで歩行時の引っ掛かりが少なく、車椅子や歩行補助車の走行もスムーズでハートビル法(高齢者・身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律)に準拠した人と環境にやさしい工法≠ニなる。
  16年度は、関東経済産業局の補助(鉱山探鉱等促進事業費補助金制度)と、専門委員会(委員長=日本大学名誉教授・三浦裕二氏)の指導を受け、室内試験を中心に研究を実施し、有効性を確認。その成果が昨年9月に名古屋で開催された第32回全国砕石技術大会で発表された。
  引き続き、17年度も補助(今年度から副産物用途開発等有効利用調査・開発事業費補助金制度に名称変更)を受け、実験室では確認ができない、加熱アスファルト合材の製造プラントにおける温度管理や現場での施工性、および実施工後の透水性能などを検証するため、試験施工が今回行われた。
  試験施工では、日本道路(株)がアスファルト合材の製造と現場施工を行った。
  施工場所は奥多摩工業技術研究所内の駐車場で、240m2(15m×16m)を舗装した。舗装厚は地方道の基準に対応する4cm(国道の場合は5cm)。合材の使用量は24tで、その混合比は▽アスファルト5%▽7号砕石(5-2.5mm)80%▽砂(2.5-0mm)10%▽フィラー(石粉)5%。
  試験施工に立ち会った専門委員会の岡林正俊委員(日本道路(株)生産部製品グループ担当次長)は、「5mmトップによる歩道用の透水性舗装用合材の製造は(開粒度・少量生産のため)温度管理が難しいが、今回の試験施工によって現状の設備や人員でも十分に対応できることが確認できた。また、施工についても(冷めやすいため)手早く行うことが求められるがまったく問題なかった」とすぐにでも実用化に移れることを強調した。
  試験施工の翌日には、テスト用コアの採取と、すべり抵抗試験器によりすべり性能が、透水試験器により透水性能が確認された。奥多摩工業は今回の試験施工について追跡調査を行ったうえで、今年度中に報告書をまとめる方針だ。

出典:日本砕石新聞 2006年1月15日

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