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コマツ iROCK事業で新展開

 採石業の認可申請の期間は当該県・事業所によって異なるが、多くの採石事業者は3〜5年ごとに行っている。事業の継続に必要な手続きとはいえ、認可申請には多くの時間(手間)と費用がかかるため、採石事業者にとって大きな負担となっている。コマツは、この採石・鉱山事業の認可申請に係わる一連の作業の効率化を図り、それを支援するためのシステム「iROCKソリューション」を開発し、ユーザーに提案している。そのような中、このシステムを活用しているユーザーの交流会「iROCKユーザ会」の第一回研修会が開催された。

iROCKユーザ会開く エンジニアオンラインも立ち上げ

 コマツは、iROCKユーザーのCAD利用技術および設計技術の向上とユーザー間の交流を目的に、10月に東京・中野の構造計画研究所でCADエンジニアリング交流会「iROCKユーザ会」を開催した。
 交流会には、導入ユーザー六社などが参加し、▽iROCK新機能デモ(発表者=(株)構造計画研究所・北岡哲郎氏)▽活用事例発表1「iROCKを活用した図面作成」(同三星鉱業(株)・棚橋孝市氏)▽活用事例発表2「太平洋セメントCAD利用事例紹介」(同太平洋セメント(株)・大津寛明氏)▽CADによる採掘計画・設計(同協和コンサルタンツ・高野琢也氏)▽新レーザ測量システムの紹介(同矢橋林業(株)・野村隆氏)-の5講演が行われたほか、iROCKの改良点などに対する要望や運用などに関する意見交換が行われた。
 講演では、ユーザーからiROCKの活用事例などが紹介された。その中で、三星鉱業の棚橋氏はiROCKを活用した砕石場の認可申請図面の作成手順を説明。太平洋セメントの大津氏はiROCKの導入の目的とメリットを報告=別掲=した。このほか、矢橋林業の野村氏は同社が開発したレーザー測量システムを紹介した。
 また意見交換会では、iROCKの改良点として「等高線の棚田の除去」「複数断面の一括切り出し図面化」のほか、「(石灰石鉱山では)石灰石の品質管理システム的な要素があると良い」などの意見があげられるなど、ユーザーから活発な意見が出された。
 コマツは今後、この交流会を継続し、年に2回程度開催していく考えだ。
 またコマツは、交流会の定期的な開催とともに、インターネットを活用したiROCK支援・交流サイト「CADエンジニアオンライン」を立ち上げる。
 このサイトは、プロフィールなどを登録することでログインできる会員制の電子掲示板形式のものになる予定。「業務日誌代わりに活用結果や課題などを書き込んでもらい、それを見た他の会員がアドバイスなどを行うことができるようなサイトにしたい。また活用事例なども掲載し、幅広く情報が得られるようにする。さらに交流会で出された課題などの討論も行えるようにしたい」考えだ。
 このほか、携帯電話からも書き込みができるようにする予定で、このサイトの設置によって「ユーザー間でiROCKに関するアイデアの共有・情報収集が行いやすく、リアルタイムでの質問・回答を得ることができる」としている。
 コマツは、このサイトを今年早々にもスタートさせる方針。

 
太平洋セメントCAD利用事例紹介 − 太平洋セメント 大津寛明氏

 太平洋セメントは▽切羽現況地形図の更新▽採掘量の算定▽採掘計画・マスタープランの作成▽許認可関係の平面図の作成-に活用することを目的に、2005年2月にiROCKを導入した。いままでこれらの作業は、自社で開発した図化システム(Map's)を使い作業した経緯があったが、周辺環境の変化やデータの高度化に対応しきれず限界となり、また手作業においては膨大な時間を要し作業効率が悪かった。
 しかし、iROCKの導入により、周辺環境・データの高度化に十分に対応可能なことはもちろん、手作業における大幅な時間短縮につながっている。例えば、現況地形図の更新作業は、従来1週間〜10日かかっていたというが、これが1日程度で作成できるになった。また断面図の作成では、データであるため簡単に修正ができるほか、図面も見やすくなった。鉱量計算では、各段面の面積を求めるためにラインメータを回していたが、その作業が無くなり、かつ面積算出などで人為的な誤差防止や計算結果の検証などが容易に行えるようになった。
 このほか、iROCKでは景観図や採掘計画を3Dで表示可能であるため、平面図や写真では伝わりにくい部分も分かりやすく示すことができ、地元住民や役所などへの説明資料として優れている。
 iROCK導入後に、直轄鉱山・グループ会社(砕石場など)11現場で活用した。今後も切羽現況地形更新をはじめ採掘量の算定・採掘計画立案・許認可関係などに使用していく考えだ。

iROCKソリューションとは

 コマツが採石事業の効率化を図るために提案している「iROCKソリューション」は、「測量や環境アセスなどを含めた調査→採掘計画などの設計→設計を踏まえた図面作成→図面など必要書類を揃えて行う認可申請→生産・出荷の効率化」という一連の作業を行うシステム。このシステムの中核となるのが、汎用CAD「AutoCAD」をベースに開発された採石・鉱山分野専用三次元CADソフト「iROCK」である。
 iROCKは、採取計画の立案シミュレーションから認可申請図面作成、切羽現況管理などを行うことができるソフト。これらの図面などの作成は、従来手作業で行われていたため時間と費用がかかったが、iROCKはこれを迅速かつ見やすく、正確な図面(データ)として作成できるため、コスト低減に寄与できる。
 またCADおよびITシステムの構築で、電子申請も含めた官公庁との迅速な協議、オンラインミーティング、Webによるデータ・図面の共有化も可能だ。
 コマツは、iROCKを活用した調査・計画から設計、図面・書類の作成、認可申請の代行までの業務受託(必要な工程のみの依頼も可)を行っており、iROCKの導入が難しい事業者への支援も行っている。

出典:日本砕石新聞 2007年1月1日

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