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羽田空港再拡張工事30日から本格着工〜価格交渉が難航、工期へ影響も〜

 国土交通省はこのほど、羽田空港再拡張のための埋め立て工事に30日から本格着工すると発表した。すでに昨年12月末からボーリングなどの準備工事が開始しており、しばらくは準備工事と埋め立て工事が並行して行われる予定。埋め立て工事用の砂の供給元となる千葉県の山砂業者は売り姿勢を強め、工事にあたるJVとの価格交渉が難航しており、工期への影響が懸念されている。さらに、工事期間中は首都圏の砂需給がひっ迫する事態も予想される。

 同工事は鹿島など建設会社15社によるJVが施工する。工法は埋め立てと桟橋を組み合わせたハイブリッド工法。先行する埋め立て工事では大量の砂・土砂などが使用される。
  とりわけ、最初に行われる地盤改良工などで、シルト分が5〜10%以下の砂が1000万m3程度必要となる。これは千葉県内の山砂採取の大部分を占める木更津、袖ヶ浦、君津、富津、市原5市の年間生産量に匹敵する量。さらに、地盤改良終了後も埋め立て用として、土砂、建設残土等が2500万m3程度使用される。
  同地区の山砂業者は、同工事向けに砂を供給するため生産・出荷体制を整えてきている。ただ、納入価格が決まらないまま砂を納入すると、価格交渉上不利となりかねないため、事前に納入価格を決定しておきたいと、強硬な態度で価格交渉を進めている。
  さらに、工事期間中の首都圏の砂需給への影響が懸念されている。とくに、工事期間中は通常の倍のダンプが必要になるとみられ、輸送力確保に伴う運搬費アップは不可避とされる。
  なお、国交省は当初、09年末の供用開始を目指し、昨年3月着工を予定していた。しかし、千葉県の漁業関係者の強硬な反対などによって約1年遅れている。このほど同県内の漁協を代表する千葉県漁業協同組合連合会が着工に同意したことで、国交省はようやく着工日決定にこぎつけた。
  当初予定では、着工から埋め立て完了まで37ヵ月、その後の滑走路等整備に数カ月の予定だった。同省では、準備工事と埋め立て工事を並行して行う、本来は全施設完成後に行う飛行検査の開始時期を早める、土日も休まずに工事を行うなどによって、遅れを取り戻す方針。それでも供用開始目標時期は、当初の09年末から10年10月に遅れる見通しだ。砂の納入価格をめぐって山砂業者とJVの価格交渉が遅れれば、供用開始時期にさらに影響が出る可能性も高い。

出典:アグリゲイト 2007年3月26日

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