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建設投資とセメント原単位の推移 |
年度 |
建設投資 |
セメント(原単位) |
億円 |
前年比 |
千トン |
前年比 |
トン/億円 |
1995 |
790,169 |
100.3 |
80,377 |
100.8 |
101.7 |
96 |
828,077 |
104.8 |
82,417 |
102.5 |
99.5 |
97 |
751,906 |
90.8 |
76,573 |
92.9 |
100.8 |
98 |
714,269 |
95.0 |
70,719 |
92.4 |
99.0 |
99 |
685,039 |
95.9 |
71,515 |
101.1 |
104.4 |
2000 |
661,955 |
96.6 |
71,435 |
99.9 |
107.9 |
01 |
612,875 |
92.6 |
67,811 |
94.9 |
110.7 |
02 |
568,401 |
92.7 |
63,514 |
93.7 |
111.7 |
03 |
539,400 |
94.9 |
59,687 |
94.0 |
110.6 |
04 |
527,700 |
97.8 |
57,569 |
96.5 |
109.1 |
05 |
528,100 |
100.1 |
58,500 |
101.6 |
110.8 |
06 |
516,700 |
97.8 |
57,000 |
97.4 |
110.3 |
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(注) |
建設投資は名目。05年、06年度は建設経済研究所の見通し。
05、06年度のセメント需要はセメント新聞社見通し |
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建設経済研究所が24日発表した建設投資見通しによると、05年度の総額(名目)は52兆8100億円で前年度比0.1%増と1996年度以来9年ぶりにプラスとなる見通しだ。続く06年度は51兆6700億円で2.2%減少する見通し。政府建設投資が一般公共事業、災害復旧対策とも減少するため7.7%減と05年度より下げ幅が拡大することが響く。この見通しを基にすると、セメント需要は05年度見込み5850万トンに対し、06年度は5700万トンの見通しとなる。
05年度の建設投資は、昨年10月発表では0.6%減とされたが、3400億円上方修正され、プラスに転じる見込みとなった。また、06年度見通しは同発表より8000億円上方修正された。
05年度の政府部門は19兆8500億円で5.8%減の見通し。04年度補正予算による災害復旧事業により下げ幅は縮小したが、85年度以来20年ぶりに20兆円割れとなる。95年度のピークに対し56%の水準だ。
民間部門は32兆9600億円で4.0%増と2年連続のプラスとなる見通しだ。住宅着工戸数が2.7%増の122万6千戸となり、民間住宅投資額が2.2%増加。非住宅投資は企業業績の改善を背景に設備投資の増加が続き、6.5%増となる見通しだ。
06年度は政府部門が18兆3200億円で7.7%減少する見通し。国の公共事業関係費が4.4%削減され、地方単独事業も減少する。05年度補正予算(国会審議中)で災害復旧対策費(5700億円)が計上され、そのほとんどが06年度に繰り越されるが、前年度補正(1兆3600億円)に比べると大幅に減少することも響く。
民間部門は33兆3500億円で1.2%増加する見通し。住宅投資は着工戸数が1.3%減少して121万戸となるため0.3%減となる。一方、非住宅投資は、設備投資の増加に伴い事務所、工場など着工床面積の大幅増が続き、3.1%増となる見通しだ。
この見通しを基にすれば、05年度のセメント需要が5850万トンの場合、建設投資1億円当たりは110.8トン(04年度109.1トン)と上がる。原単位が高い災復工事のウエートが増したことによるものと見られる。06年度は災復工事が減少して原単位が110トン程度と仮定すれば、セメント需要は5700万トンの見通しとなる。 |