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石灰石需給〜07年度はほぼ横ばい

 07年度上期の石灰石出荷量(輸出除く)は8152万9千トン(前年同期比0.1%増)、同生産量8137万1千トン(同0.1%減)と、生産、出荷ともに前年同期から横ばいだった(資源エネルギー庁調べ)。出荷量のうち、セメント用は同1.4%減の3788万4千トン(構成比46.5%)、コンクリート骨材用は同0.9%減の1715万3千トン(同21.0%)、道路用は同8.2%減の298万4千トン(同3.7%)と、建設工事関連向けの出荷量は対前年同期と比較して軒並みマイナスとなった。一方で、鉄鋼用は同4.8%増の1121万トン(同13.7%)、ソーダ・ガラス用は同34.3%増の64万2千トン(同0.8%)、その他は同2.8%増の1165万7千トン(同14.3%)と、大幅増となった。鉄鋼業界が依然として好調を持続しており、鉄鋼向け出荷などが増加したことによって、建設工事関連向けの出荷減をカバーした格好となっている。

石灰石鉱業協会が推計
当初予想を下方修正、鉄鋼向け出荷は好調

07年度の石灰石需要(輸出を含む)は、改正建築基準法の影響を受けて建設工事関連向けの出荷が軒並み落ち込み、3年ぶりに減少となる見通しだ。
石灰石鉱業協会(松本六朗会長)がこのほどまとめた石灰石需給見通しによると、出荷量(輸出含む)は1億6840万トン(対前年度比2.0%減)、生産量は1億6500万トン(同1.8%減)と予測しており、年度当初予想から下方修正した。
用途別にみると、セメント用7688万トン(同3.0%減)、鉄鋼用2490万トン(同2.0%増)、ソーダ・ガラス用140万トン(同23.7%増)、道路用670万トン(同4.9%減)、コンクリート骨材用3500万トン(同2.2%減)、その他2352万トン(同2.8%減)。このうち輸出は、セメント向け48万トン(同18.6%減)、鉄鋼向け270万トン(同1.2%増)、その他向け2万トン(同86.4%減)の計320万トン(同6.0%減)を見込んでいる。
昨年6月20日に改正建築基準法が施行された影響により、セメント需要が低迷し、メーカーが在庫を積み増している。このためセメント用石灰石は低調に推移し、2年連続で前年割れと予測している。
コンクリート骨材用も、同法の影響を大きく受けている。しかし、巨大マーケットである東京湾岸地区では、建築物のひび割れ対策として石灰石志向が高まっているため、セメントほどには大幅には減少しないと予想している。
それでも、肝心の建築着工件数に大きくブレーキがかかっているため、3年ぶりに前年割れとなる模様だ。
道路用の上期は23年連続の対前年割れだった。バブル経済崩壊後は一貫して減少基調が続いている。公共事業減少や再生骨材への切り替えの進展により、今後とも減少基調が続くとの見方が一般的だ。
一方、鉄鋼用は鉄鋼業界の好調を受けて今年も堅調に推移している。建設工事用鋼材は減産するとの見方もあるが、鋼材として使用される鉄鋼は主として電炉鋼である。電炉鋼は石灰石使用原単位が小さいため、石灰石使用量への影響は比較的軽微にとどまるものとみられる。対前年比では4年連続でプラスとなる模様だ。
輸出は、上期が前年割れだった。下期はセメント用で前年割れが見込まれるが、鉄鋼用が対前年比で増加するとの予測である。それでも通年では、3年ぶりに前年割れになるとみられる。
なお、昨年11月14日に同法施行規則が改正されたことにより、審査体制が緩和された。それに関連して、建築確認申請の遅滞が改善して建築着工数が回復するとの楽観的な見方と、回復までにはまだ相当の時間がかかるとの悲観的な見方の双方がある。同協会では今回、期待も込めて比較的楽観的な見方に立って需給見通しを算定した。このため、需要はもう少し低い数字にとどまる可能性も十分にあるとみられている。

07年度石灰石需給見通し
単位:千トン
用 途 別 上  期 下  期 年  度 07年度当初予想
07年度 06年度 07/06(%) 07年度 06年度 07/06(%) 07年度 06年度 07/06(%) 数量 07/06(%)
セメント
(下段は含む輸出)
37884 38405 98.6 38516 40232 95.7 76400 78637 97.2 78500 98.9
38164 38681 98.7 38716 40546 95.5 76880 79227 97.0 79200 98.8
鉄  鋼
(下段は含む輸出)
11210 10698 104.8 10990 11041 99.5 22200 21739 102.1 21300 98.6
12442 12017 103.5 12458 12388 100.6 24900 24405 102.0 23900 98.4
ソーダ・ガラス 642 478 134.3 758 654 115.9 1400 1132 123.7 1000 100.0
道  路 2984 3251 91.8 3716 3795 97.9 6700 7046 95.1 7000 97.2
コンクリート骨材 17153 17313 99.1 17847 18473 96.6 35000 35786 97.8 35000 100.0
その他
(下段は含む輸出)
11657 11339 102.8 11843 12703 93.2 23500 24042 97.7 23200 98.3
11663 11475 101.6 11857 12714 93.3 23520 24189 97.2 23400 98.3
合  計
(下段は含む輸出)
81530 81484 100.1 83670 86898 96.3 165200 168382 98.1 166000 98.9
83048 83215 99.8 85352 88570 96.4 168400 171785 98.0 169500 98.8
石灰石生産量 81371 81447 99.9 83629 86628 96.5 165000 168075 98.2 165500 98.8
注:(1)上期は実績。下期、年度は予想。(2)07年度当初予想の(%)は06年度実績対比

出典:セメント新聞 2008年1月7日

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