KOMATSU
経営・技術イノベーションコマツ・ソリューション鉱山採石テクノロジ業界情報インフォメーション耳寄りリンク集

HOME > 業界情報 > SAISEKIコラム
業界情報
SAISEKIコラム 価格

石灰石骨材、トン100〜150円値上げ
船運賃、原油価格の高騰で

 首都圏で石灰石骨材の値上げが行われている。石灰石骨材の価格は平成6年に道路交通法改正で上昇したが、その後は下落傾向が続いていた。こうした中、好調な鉄鋼向けに船がシフトしたほか、原油などの原料価格も高騰したため、石灰石骨材を取り巻く環境はこの1年で急激に悪化している。このため石灰石メーカーは今年度下期から来年度の4月出荷分を目標にトン当たり100〜150円の値上げを打ち出し、交渉を行っている。ただ、原価の高騰や船の逼迫状況が今後も続くとの見方もあることから、今度もう1段の値上げが行われる可能性がある。
 石灰石骨材の船舶はメーカーが保有する専用船と船会社と契約して確保する傭船がある。こうした中、好調な鉄鋼向けに国内の輸送船がシフトしたほか、原油価格の高騰が重なり、コストが上昇していた。これまで石灰石メーカーは自社船のコストアップ分については効率化と合理化でカバーしてきたが、傭船のコストアップ分は負担していた。このことから、石灰石各メーカーは、4月をめどにトン100〜150円の値上げを要請している。
 首都圏に石灰石骨材を供給する日鉄鉱業は「船運賃のコストアップ分を最低限反映させているもの。値上げを受け入れていただけないと、船の確保ができない」と語っている。
 また石灰石骨材を供給している太平洋セメントは「船運賃の高騰に対応していかなくては、供給不安が生じる可能性がある」という。
 一般の輸送船は利益率の高い製品にシフトしていることに加え、骨材輸送の専用船は中国などの海外へ売却されていることもあって、現在も船運賃は高騰を続けている。また、石灰石骨材メーカーは船会社との価格交渉を進めているが「今必要な船がない」状態で、傭船の価格は売り手市場となっている。石灰石メーカーからは「バブル期並みの船の逼迫で、船運賃の高騰はバブル期以上になるのではないか」との懸念が出ている。
 一方、生コン工場の反応は地区によって一様ではないが、全体的には有額回答が得られる見通しが立ってきているもよう。特に東京地区生コン協組のエリアでは供給不安に対する懸念が強いという。
 さらに自社船を増やすにも中古船の価格が一部では昨年に比べて1.5倍になるなど高騰しているほか、新しく建造するにも鋼材価格が前年に比べ2倍近くになっているため、これも望めない。こうしたことから、当分船の逼迫は続きそうなことから、もう1段の値上げを打ち出す可能性がある。

出典:コンクリート工業新聞 2005年3月31日

このページのトップへ

採石コラム記事一覧業界情報インデックス

Copyright (C) 2005 Komatsu Ltd. All rights reserved. ご利用上の注意 | お問い合わせ | サイトマップ
HOME