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生コン用骨材出荷辞退 〜 神奈川の骨材商社、値上げ交渉不調で決断

神奈川県骨材協同組合の港湾委員会に加盟する骨材商社各社が10月1日、生コン向け骨材の出荷を辞退した。これは骨材の仕入れ価格が上昇したことを受け、各社が生コン工場に対し10月1日出荷分から1トンあたり600〜650円の値上げを求めてきたものの、9月末の段階で大半のユーザーから有効な回答を得ることができなかったため実施された。多くの会社は10月3日までの3日間出荷辞退を継続し、値上げ要請額の獲得に妥協しない考えを態度で示した。

今回、神奈川の骨材商社各社が出荷辞退に踏み切った背景は「このまま事業を継続しても赤字が増し、経営が破綻する」との危機感が強かったことがある。
各社のもとには石灰石メーカーや千葉県の山砂生産業者などの仕入れ先から「10月以降は製品価格を値上げする」(石灰石が1トンあたり300〜350円・千葉砂が300〜500円)との通告があったが、これは自助努力で吸収できる範囲を大きく超えていた。さらに現在は若干下がってきているが、軽油高騰に伴う輸送コストなど経費の上昇も各社の経営を圧迫していた。
このため、各社は7月からユーザーの生コン工場に対し、10月1日の出荷分から1トンあたり600〜650円(工場渡し)の値上げを要請してきた。しかし、交渉が難航したまま9月に突入したため、各社はユーザーの多くが加入している県内3つの生コン協組(神奈川・湘南・玉川)を訪問して窮状を訴え、改めて値上げに理解を求めたが、満足な回答を得ることができなかった。これを受け、各社は1日の『出荷辞退』措置に踏み切ることを決断した。さらに、各社は値上げ交渉が妥結しなかった大半のユーザーに対し、10月3日までの3日間出荷辞退を継続した。
今回の骨材の出荷辞退は神奈川県内の骨材商社のほとんどが行ったため、▽川崎▽横浜(本牧・瑞穂・金澤)▽城南島−などの港湾の骨材ヤードからの生コン工場向けの出荷が10月3日まで停止した。このほか、千葉県木更津地区の山砂生産業者も神奈川県の湾岸の生コン工場に対し10月から製品の値上げを求めてきたが、これが認められなかったため、10月1日は砂の出荷を止めた。
今後についてある骨材商社の担当者は「10月を締めた(請求書を発行した)段階の値上げの浸透状況いかんでは11月以降も出荷を辞退せざるを得ないかもしれない」と話しており、交渉に応じないユーザーに対しては再び出荷停止も辞さない強気の姿勢を貫く考えを示している。

出典:日本砕石新聞 2008年10月15日

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