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経営・技術イノベーション
最先端事例 Vol.27

企業のご紹介
 東北石材工業様は、宮城県北部に位置し良質の砂岩を供給してきました。従来細骨材として使用されてきた天然砂が枯渇してきていることから、砕石プラント移設時に新砕砂プラントを導入し、「高品質ガリバー砂」を製造販売しています。また、限りある砕石資源の有効活用のため、長期的視野に立った原石山のマスタープランにも注力、弊社も微力ながら計画づくりを支援しています。
新プラントを活用し高品質砕砂の拡販をめざす〜「東北石材工業」様〜
東北石材工業株式会社
会社データ
設立 1967年
本社 宮城県栗原市築館木戸9-19
社長 三浦 正明
資本金 1763万円
従業員 24名
URL http://tohokusekizai.com/
三浦正明社長

 宮城県の砕石メーカー、東北石材工業(本社・同県栗原市、三浦正明社長)はこのほど、とよま工場(同県登米市)の砕石砕砂製造プラントを完成し、高品質の砕砂製造を開始した。同社は地域住民への配慮などから、4年前にプラントの移設を計画。新プラントは移動式破砕機などにより、効率的な砕石製品の製造を行うとともに、環境にも配慮している。また、同社が高品質砕砂製造設備で製造する砕砂は、宮城県からリサイクル製品の認定を受けており、生コンなどユーザーからの信頼も厚く、トンネル工事などで使用実績を積み重ねている。ここでは、新プラントの特徴について紹介するとともに、新プラント完成までの経緯や今後の展望などについて三浦社長に話を聞いた。

サンドガリバーとV7を併用し、1本砂として使用可能に〜三浦正明社長にきく

――新プラントの最大の特徴は何ですか。
サンドガリバーとV7とを組み合わせて使用していることだ。V7で分級した砕砂をサンドガリバーで水洗研磨することにより、砕砂の品質をより向上させることができる。
メーカーの話では、この2つを組み合わせて使用している砕石工場は、全国でも当社だけだと聞いている。

――プラントの移設は大変だったのではないですか。
 プラントの移設は昨年8月に開始したが、移設が完了するまでの間は製造ができず、在庫の販売だけでしのいだ。閑散期とはいえ、大変だった。機械メーカーにはお盆休みを返上して、急ピッチで移設にあたっていただき、翌9月には新プラントでの操業が可能となった。非常に感謝している。

――地元の砕砂の市場はどうですか。
 地元では生コン向けには、天然の山砂が使用されてきた。しかし、荒目の山砂が枯渇してきているという話も聞いている。このため、砕砂の需要は今後、徐々に増加していくとみている。

――ガリバー砂の特長は。
昨年、宇部三菱セメント研究所仙台コンクリートセンターにガリバー砂の評価試験を依頼した。同試験の結果によると、ガリバー砂は天然の山砂よりも、吸水率が小さく、強度の点でも優れていることが確認された(下表参照)。
このため、橋の橋脚など大型物件や重要構造物であるほど、使い勝手が良い。
また、従来の砕砂を生コン用として使用する場合、天然砂とブレンドして使用せざるをえなかったのだが、ガリバー砂ならば一本砂として使用できる。
価格についても、山砂よりも若干高めとなるが、高品質であるため、使用した構造物の耐用年数は上がるはずである。だから、ライフサイクルコストを考慮すれば、ガリバー砂を使用した方が結果的に安くなると予測している。

――ガリバー砂は04年9月、宮城県グリーン製品認定制度によって、リサイクル製品として認定されています。
県から、助言などバックアップをいただきながら、研究を重ね、認定にたどりついた。
当社では現在、主として粒径5o以下のサイズの砕石を原料として砕砂を製造している。しかし、5o以下の砕石は需要がなく、以前は処理に困っていた。
しかし、サンドガリバーを使用すれば、付加価値の高いガリバー砂として販売できる。さらに宮城県のリサイクル製品認定制度があることを知り、環境製品へも幅を広げたいと思い、認定を目指して取り組んだ。

――砕砂製造時に出る脱水ケーキについてはどうですか。
湿式砕砂製造時に出る脱水ケーキの用途開発については、現在研究中だ。また、乾式砕砂製造時に出る石粉については、泥分などと異なり、むしろ少々混入していた方が良いと聞いている。当社としては含有させる方針だ。

――今後の抱負などをお聞かせ下さい。
宮城県沖地震は30年以内に99%の確率で起こると言われている。インフラ整備をしっかり行わなければならない地域だと思う。また、生コンの強度・品質向上に対する、骨材の影響は大きい。われわれ骨材事業者の使命は非常に大きいと考えている。今後もより一層、モノづくりに励んでいきたい。

記事全文については骨材情報誌「アグリゲイト」のバックナンバーをご参照ください。
(アグリゲイト 2007年2月12日号より)
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