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ベストマッチングの重機を計画配置、メンテナンスの充実で効率化を図る
奈良県・疋田砕石
新規導入のPC450‐7は期待に応える「べっぴん」さん

 古都・奈良の砕石場、疋田砕石の五條工場で、9月に導入されたばかりのPC450の7型機が、期待以上の実力を発揮している。取材に訪れたときは、節理に沿って筋状に砕ける輝緑岩を、実にスムーズにダンプトラックに積み込んでいる真っ最中だった。この輝緑岩は奈良県では初めて道路舗装用原材料として認められた良質の石で、舗装会社数社に供給されているという。かつて、蛇籠石としてよく利用されてきたこの石は今、奈良県下の道路づくりに大きく貢献していることになる。

 そして、砕石現場で待ちに待たれていたのが、PC450ー7GALEOだったのである。

 同社の疋田雅宏専務に話を伺った。

 「PC450ー7はべっぴんさんです。なにしろバランスがいい。機械も美人からそうではないのまでいろいろありますが、この機械は完成度が高いと感じます。美人はインターバルも長い。メンテナンスをしっかりやれば、長いこと働いてくれます」

 実は、今回の機械導入は、それまで稼動してきたPC450の6型に代わるものとして構想されていた。そのため、7型の発売を待ち、晴れて選手交代となったわけである。「美人」の登場は、6型が通常考えられる稼動期間を超えて7型を迎えられるまで頑張った、といううれしい評価でもある。

 疋田専務によれば、「コマツの機械は耐久性に信頼がある。メンテナンスさえしっかりしてやれば10、000時間以上の稼動は可能」という印象だそうだ。実際に、疋田砕石のもう一つの主力工場である二上工場で稼動する機械の中には、16、000時間を超えるものもある。これは、疋田砕石がしっかりとした機械管理を行い、きちんとメンテナンスを続けている努力のあかしといえる。

 「いや、コマツ近畿さんのサービスの質が高いおかげです。私は、サービス営業を充実することが、機械メーカの使命ではないかと思っているんです。心臓部に金のかかっていない重機なんぞ、役に立つわけがない。その意味で、本当の重機というのはある程度値段が高くて当然と考えています。その上で、点検費用などは保険料のつもりで金をかけているんです。ユーザにとっては痛みのある大切な金ですよ。そこのところを機械メーカさんは理解して、ユーザにとって有益な機械の使い方をきちんと指導してほしいわけです。メンテナンスに気を配り、ときおりオーバーホールもしながら、機械の寿命を延ばしていくのがいちばんいい。私は、これをやってくれるコマツ近畿さんのサービスを信頼しているのです」と誉めていただいた。

工場の現状と将来を見据える重機と山のベストマッチング

 疋田砕石の歴史は、1972年に五條工場で砕石製品の製造、販売を開始したことから始まる。現在、土木工事、産業廃棄物(中間処理)を受け持つ株式会社疋田建設および、販売部門を受け持つ株式会社ヒキタ商事とグループを形成して事業展開を行っている。

 疋田砕石は、前述したように五條工場のほかに、より大規模のプラントを備える二上工場を持つ。こちらでは、PC800、PC1000といった超大型機械が活躍している。

 工場の規模や生産量といった条件に照らして、稼動させる機械を見きわめ、その機械を長く使うという方針が貫かれているのである。結果、五條工場の稼動率は現在100%だ。

 「五條工場では、PC450ー7がベストマッチングだと思います。そうでなくても、スケールダウンを余儀なくされる市場の現状です。機械の稼動率を落とさないようにして、しかも、効率を上げようと考えたら、現場条件に適した機械を入れることは、おろそかにできないポイントです。ここが正しくできて、五條工場の稼動率100%という数字が出せる。無理にそれ以上を望めば、大きな機械が必要になり人も増え、事故の原因にもなってしまいます。現在、五條工場の切羽では、PC450ー7がブルドーザなしで根切り、積み込みといった作業をこなしています。2台分を1台でやっているといえるわけです」

 もう一点、大事なポイントは、機械の選択が工場の現状と将来展望に、しっかり位置づけられていることだ。疋田砕石の本社事務所には、二上工場の大型模型が据えてある。万葉集にも歌われている二上山の背後からどのように採石していくのかが、工期ごとに端的に分かる仕組みだ。どの角度から見ても、工期によって山の景観がどう変わっていくかを一目で理解できる。近年注目されている最新のコンピュータによる3D作図の発想を、同社ではとっくに行い、行政とのやりとりなどに活用してきたのである。

 最小限度の人員と機械を投入して、最高の効率を達成するために、このような努力を払いつつ、機械を決定し導入を図っているのだ。PC450ー7の購入を決定したのは、東京で開催された建機展(CONET)で見てすぐのこと。専務は、詳細な仕様を見るまでもなく、長く活躍してくれた6型への信頼から、五條工場のこれからに7型が必要不可欠と考えたという。

 「基本は人と人。家庭も親戚も社員も、取引先の会社も同じではないでしょうか。それぞれが少しでも顧客にもうけてもらって、この厳しい時期を一緒に苦労して乗り越えたい。どんな暗い厚い雲に覆われていても、抜けたら青空や。そう思えばやっていけますよ。サバイバルには力を合わせなあきません。コマツさんには長いパートナーになってほしいと願っています」

 貴重な歴史的遺産がどこから出てくるか分からない古都奈良の地で、砕石業を営むのは苦労が付きまとう。国民の財産ともいえるこの遺産を後世に引き継ぐためには、行政とも力を合わせて、慎重かつ果敢に事業を進めていかなければならない。砕石業者、機械メーカ、行政がともに「勉強していかなければ」というのが専務の実感である。

 「コマツさんとの全面的な信頼関係を築き上げ、生産、機械の管理、山の開発計画までやっていけたら、先は開けると確信しています」専務は最後に明るい笑顔を見せてくれた。

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