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従来の本業・砕石に次ぐ新製品開発で山を、無駄なく、長く売る
佐賀県・大坪石材株式会社
厳しい環境下自社ブランド品を開発

 「郡の西に温泉の出づる巌あり」と『肥前風土記』にも記される武雄温泉−。古くから温泉地として開けた佐賀県武雄市街からほど近い山間に、本社を構えるのが大坪石材株式会社だ。本社を置く武雄工場と1994年に開山した塩田工場、計67万m2の砕石工場を保有する県内有数の砕石業者である。

 早くから移動式クラッシャを導入するなど、新しい工法を柔軟に取り入れてきた同社では、昨年、自走式スクリーン「BM595F」と、自走式土質改良機「リテラBZ210脱水ケーキ仕様車」とを相次いで導入。本業の砕石に次ぐ、新製品の開発・販売に乗り出している。

 その背景には「砕石業界を取り巻く厳しい現状がある」と、日本砕石協会九州本部理事も務める大坪久芳社長は語る。
「公共事業が減っている現状では、砕石の売上が右肩上がりに伸びることはない。危機感を持たず工夫もしなければ、5年後には砕石業者の数は半分に減ってしまうでしょう。砕石以外の新製品、自社ブランド品をつくることが緊急の課題なのです」

 もっとも大坪石材の場合、早くからこの事態を予測していた。10数年前から、先代社長である大坪義孝会長は「新製品を開発しなければならない」と口癖のように言っていたという。その先見性に見あった機械が、ようやく世に現れてきたのだ。

リテラ脱水ケーキ仕様車で新製品販売に乗り出す

 「実は、10数年前の当時、固定式ミキサーを使って脱水ケーキを生石灰と混合し、埋戻し材として、民間の駐車場等に出荷していた時期がありました。しかし、混合品質や改良コストの面で納得のいかない面も多々ありました」(大坪靖幸専務)

 こうした試行錯誤を行ってきた大坪石材にとって「リテラ脱水ケーキ仕様車」の登場は、まさに「我が意を得たり」だった。「固定式の脱水ケーキ改良プラントも検討しましたが、設備の設置面積が大きいこと、基礎工事等の付帯工事費用まで考えると設備費用が高額になること、また均一に粒状化された改良ケーキは締固めが困難で施工性が悪い、等の理由から、考えを切替えました。リテラはBZ200の頃から何度かデモにて試用しましたが、最新のBZ210になってようやく、混合品質、改良コストともに当社の要求レベルに合致したため、導入を決定しました。武雄工場、塩田工場と2カ所に工場を持つ当社にとって、自走式の改良機は1台で兼用できるので、さらにコスト削減が可能です」(大坪社長)


 取材に訪れた日は、武雄工場のフィルタープレス(洗砂生産工程で発生する濁水から水分を絞る装置)の横で、昨年12月に導入されたBZ210が稼動していた。独自の混合方式(ソイルカッタ+インパクトハンマ+アフターカッタによる1台で3次混合まで行う方式)で脱水ケーキを改良処理。さらに先端にアフターカッタを装備した2次ベルトコンベアから排出される、4次混合後の改良脱水ケーキは、大坪石材オリジナル製品「改良安定材」を生み出している。

 しかし、ここからが事業化の難しいところだと大坪社長は語る。「こうした新製品は開発したからといって売れるものではなく、どう売っていくかが今後の課題です。方策は現在模索中ですが、期待をしています」

限りある山の資源を無駄なく、長く販売する

 一方、BZ210に先立ち昨年8月に導入された自走式スクリーン「BM595F」は、武雄工場の原石採掘場の最上段で稼動していた。切羽にて発生した表土をふるい、オーバー材はプラントへ投入し製品化され、またアンダー材は埋戻し材として有効活用する方針だ。

 「従来、表土は油圧ショベルで除礫(原石を取り除く作業)していましたが、どうしても大きな石が混入してしまいます。それでは、出荷してもタダ同然の単価になってしまいますが、スクリーンを使用して処理することで、製品価値を高めることが可能になります」(大坪敬幸常務)

 自走式スクリーンを採用することにより、大幅なコスト削減も実現できた、と大坪社長は語る。「以前はダンプで表土をプラントまで運搬していましたが、自走式スクリーンで選別後に運搬するので、運搬コストも半分以下になる見通しです」

 今後は、建設汚泥などの産業廃棄物の受入、改良、販売も視野に入れて、営業展開を図るという大坪石材。先進的な視野に立ち、砕石業の新しい道を示す同社だが、その事業の根源は今も山にある。

「今は新山開発が難しい時代です。現在持っている山を、いかに長く、安定価で売るかが我々の課題です。様々な新製品を開発することで、山の持つ資源を無駄なく、すべて売りたいと考えています」(大坪社長) 

初代・大坪常六社長が、ハンマーとノミひとつで創業して51年、3代にわたって山に携わってきた大坪石材のたどり着いた結論は、深い示唆に富んでいる。

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