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鉱山採石テクノロジ
資源開発フロントライン

BRICsに代表される新興国の急速な産業と経済の発展により、世界的な資源開発ブームが起こっています。そこで、このコーナーではグローバルに展開される“資源開発”の先端技術の一端をご紹介します。最初に紹介するのは、資源開発活動によるエネルギーと資材の消費量ならびにCO2排出量を推定する方法です。
尚、この内容は東京大学生産技術研究所の安達准教授より提供戴いた資料を編集したものです。
このテーマは2回に分けて掲載します。
(1) LCI(Life Cycle Inventory)とは何か?
(2) 鉱山採掘・選鉱プロセスのライフサイクルインベントリ分析

Vol.1 LCI(Life Cycle Inventory)とは何か?
 

地球環境問題への関心が高まるなかで、特に温暖化に対する懸念から、CO2排出削減が重要な社会的取り組みに位置づけられてきています。

製品のゆりかごから墓場までのライフサイクル(一生)における環境への影響を定量的に評価する手法としてLCA(*1)が広く用いられてきています。環境にやさしい製品は利用時のみでなく、製品の原料調達(資源の採掘)から生産、消費、廃棄にいたるまでトータルで考えた環境負荷を評価すべきとの認識から生まれてきたものです。LCAは、環境負荷を減らすための改善点を洗い出してくれるだけでなく、定量的な分析のため、製品設計の変更やコスト削減の手段としても有用です。その準備段階として、生産のエネルギー・資源の投入量と廃棄物の排出量のデータを収集する作業を、LCI(*2)分析と呼んでいます。

*1 LCA(Life Cycle Assessment)
製品に関わる資源の採取から製造、使用、廃棄にいたるすべての段階を通して、環境負荷を定量的に評価 する手法
*2 LCI(Life Cycle Inventory)
製品がシステム外からどれだけの資源を必要とし、またどれだけ環境負荷物質を排出するかのデータを収 集・推定する作業
理想的には汚染物質、廃棄物など様々な環境負荷物質を測る必要がありますが、データ分析が容易なCO2排出量の把握から始められることが一般的です。
例えば、下記の中でどの容器がどれくらい環境に優しいでしょうか?
世界的なLCAの活動の歴史は次のとおりです。
1969年: 「飲料容器に関する環境影響評価」(コカコーラ米国)
(リターナブルビンと使い捨てPETボトルの比較)
1970年代: USEPAによるLCA実施
1979年: 「SETAC(Society of Environmental Toxicology & Chemistry)」設立(アメリカ)
1984年: 「包装材料のエコバランス」報告書(スイス連邦内務省環境局(BUWAL)〉
1991-2年: 「LCA実施手法とマニュアル」(SETAC、ライデン大学)、(USEPA)
1993年: 「ISO/TC207/SC5」発足
1994年: 「第1回エコバランス国際会議」開催
1995年: 「LCA日本フォーラム」発足
1995年: 「Eco Indicator ‘95」発表(欧州)
1996年: 「International Journal of LCA」創刊
1997年: 「ISO14040(LCAの原則及び枠組み)」発行
1998-2007年: 「LCA国家プロジェクト」(日本)
2004年: 「日本LCA学会発足」
(出典:産業技術総合研究所 ライフサイクルアセスメント研究センター 稲葉 敦氏)
LCAを構成する要素と手順を図2に示します。
図3に示すように分析の目的と範囲の設定を設定します。
図3.目的分析と範囲の設定
では、次回はこの手法を使った資源の採掘・選鉱プロセスの分析について紹介します。
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