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鉱山採石テクノロジ
ITシステム講座 Vol.3

電子納品-2

電子納品-1では、電子納品のあらましについて説明いたしました。今回はその続編として、電子納品のガイドラインで規定されているルールについて説明します。

電子納品運用ガイドライン

現在電子納品が必要とされているのは、国土交通省が発注する河川・道路・公園事業に限られており、鉱山・砕石業務が直接関係する訳ではありません。
しかし、国・地方公共団体では「e-Japan重点計画」に沿って行政情報の電子化を進めています(e-Japan重点計画の詳細は、首相官邸ホームページ http://www.kantei.go.jp/index.html を参照してください)。
いずれ鉱山・砕石業務でも電子納品が求められるようになるでしょう。そのときの電子納品のルールは、国土交通省の定めた「電子納品要領(案)」をベースに定められることが予想されます。
国土交通省のホームページを見ると「電子納品運用ガイドライン(案)」 (平成16年10月)が公開されており、内容が詳細に記載されています。しかし非常に長い文書なので、ここでは鉱山・砕石業界にとって重要なことのみ抜き出してみましょう。

「電子納品要領・基準(案)」の内容

「土木設計業務等の電子納品要領(案)」(平成16年6月)、「工事完成図書の電子納品要領(案)」(平成16年6月)で規定されている内容は、以下の6つがあります。

以下でこの内容をひとつずつ解説していきますが、「5.電子媒体」については前回の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。
電子媒体に関する説明ページはこちら
【 1.フォルダ構成 】

電子媒体の中には、まず「管理(XML)ファイル」「DTD(※)ファイル」を置き、さらに「発注図フォルダ」「成果物フォルダ」などを置きます。
さらに、成果物フォルダの中には「管理(XML)ファイル」「DTDファイル」と成果物ファイルを中に収めます。
以下にスタンダードなフォルダ構成の例を示しました。このようにXMLとDTDファイルを各階層に配置することが必要なのです。

  「土木設計業務等の電子納品要領(案)」に示されているフォルダ構成の例(抜粋)
※DTD(Document Type Definitions)とは

XMLのルールの中では、データ(タグ)の要素・属性や文章構造を定義したものをDTD(文章型定義)といいます。文章に含まれるデータの要素名や属性や構造を表現しています。
DTDの例は国土技術政策総合研究所のホームページからダウンロードできます。

【 2.成果品の管理項目 】

管理ファイルはXMLで記述しなければなりませんが、それは下記の例に示すように非常に複雑なものです。実際に電子納品を行う場合、このXMLファイルを間違いなく記述することは大変神経を使う作業となります。できれば、市販の電子納品ツールを購入することをおすすめします。
そして、その中に記述する管理項目については、それぞれの要領(案)で決められています。
例えば 「土木設計業務等の電子納品要領(案)」では、電子媒体の「業務管理項目(INDEX_D.XML)」と「報告書管理項目(REPORT.XML)」について記載されており、図面については「CAD製図基準(案)」の「図面管理ファイルのXML(DRAWING.XML)」に記載されています。

XMLファイルの例(報告書管理ファイルの記入例)
【 3.ファイル形式 】

管理ファイルはXML形式、文章等はPDF形式、CADデータファイル(図面ファイル)は原則としてSXF形式、デジタル写真はJPEG形式(参考図の場合はTIFFも可)で作成します。詳細は各要領(案)を参考にしてください。

「土木設計業務等の電子納品要領(案)」でのファイル形式 「工事完成図書の電子納品要領(案)」でのファイル形式
1 業務管理ファイル
各フォルダの
管理情報ファイル
XML形式
2 報告書ファイル PDF形式
3 報告書
オリジナルファイル
監督職員と協議の上決定
4 図面 CAD製図基準(案)に従う
5 写真 デジタル写真管理情報基準(案)に従う
6 地質 地質調査資料整理要領(案)に従う
1 工事管理ファイル
各フォルダの管理情報ファイル
XML形式
2 打合せ簿オリジナルファイル
施工計画書オリジナルファイル
工事履行報告書オリジナルファイル
段階確認書オリジナルファイル
監督職員と協議の上決定
3 設計図面
完成図面
CAD製図基準(案)に従う
4 写真 デジタル写真管理情報基準(案)に従う
【 4.ファイルの命名規則 】

ファイル名の付け方も以下のような規則があります。ここでは代表的な規則をご紹介しましょう。

各要領(案)では、内容によってファイル名の
先頭文字が決まっている場合もあります。
例)
報告書ファイル            → REPORTnn.PDF
報告書オリジナルファイル     → REPnn_mm.XXX
打ち合わせ簿オリジナルファイル → Mnnnn_mm.XXX
施工計画書オリジナルファイル  → PLAnn_mm.XXX
特記仕様書オリジナルファイル  → SPECnn.XXX
(注)nn,mmは半角英数字
【 5.その他の留意事項 】

留意事項として大切なのは、次の3点です。
(1) ウイルス対策-納品前には必ずウイルスチェックを実施します。
  ・ウイルス対策ソフトはシェアの高いものを利用してください。
  ・最新のデータファイルを利用してください。
  ・ラベルにウイルスチェックに関する情報を記述してください。
(2) 利用文字
  ・外字や特殊文字は利用不可です。
  ・上記の文字をやむを得ず利用する場合はイメージデータとして文書に埋め込んでください。
  ※利用できない文字例:全角英数字(1,2,3・・・、A、B、C)、半角カナ(アイウエオ・・・・・)
  特殊文字(@、A・・・、T、U・・・・、鰍ネど)
(3) 電子化が困難な資料の取扱いについては、受発注者間で納品について事前協議をします。
  ・手書きパース図   ・CG動画図   ・解析結果(大量データ)
  ・A3よりも大きな図面等   ・カタログ   ・見本  など

電子納品を行う手順

最後に、電子納品を行う際の手順を図にまとめましたので、参考にしてください。

完成図書データの作成については、業務の最初から最後まで、手を抜かずに情報の電子化を心がける必要があります。
例えば、
・議事録をWordや一太郎などを用いて作成しておく
・図面は最初からCADで作成し、
 変更があった場合必ずその変更箇所をCADで
 修正する(CAD図面のデータ鮮度を保つ)
・下請業者からは出来る限り電子化された状態で
 情報を受け取る
・常にバックアップをする習慣をつける
などが挙げられます。
電子化された成果物があり、市販の電子納品ツールを使えば、納品物を作成することはそれほど大した作業ではありません。

次回は、電子化の最も高いハードルとなるCAD製図基準(案)について解説する予定です。
編集協力:株式会社構造計画研究所
構造計画研究所は、コマツのパートナー企業です。
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