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鉱山採石テクノロジ
ITシステム講座 Vol.4

CAD製図基準(案)

今回は、電子納品の中核であるCAD図面の規定についてご説明します。
CAD図面の規定は、初めての方には驚くほどの細かいルールに見えるかもしれません。しかしこれは、必要に迫られたルールであり、自社の提出データが納品物として認められる上で欠かせない要素ですので、ぜひクリアしたいものです。

CADデータ作成時の留意点

電子納品用のCADデータを作成するときには、以下に留意する必要があります。
 1.適用される基準(国土交通省、農林水産省、道路公団、各自治体など)
 2.図面の大きさ、輪郭・余白、尺度、線種などの設定
 3.禁則文字チェック
 4.ファイル名
 5.レイヤ名の設定
 6.CADデータのフォーマット SXF(sfc,p21)など
このポイントを抑えておけば、規定どおりの図面を作成することができます。それでは、この各項目をひとつずつピックアップして見ていきましょう。

【1.適用される基準】

CAD製図基準は発注者ごとに規定されており、右図のように実にさまざまな種類があります。
鉱山・採石分野の電子申請はまだ開始されていないため、ここから先は最も標準的な基準である国土交通省の「CAD製図基準(案)」を例にとって話を進めていきます。
基準(案)では、この基準の適用範囲とさらに詳細な項目ごとの適用基準が定められています。ここで、自分が準拠すべき基準は何なのかをしっかりと抑えておきましょう。

参考URL:国土交通省・国土技術政策総合研究所
電子納品の要領・基準に関するQ&Aが公開されています。
【2.図面の大きさ、輪郭・余白、縮尺、線種などの設定】

国土交通省のCAD製図基準(案)では、以下のように定められています。

■図面の大きさ A列サイズとし、A1を標準とする。
■図面の正位 長辺を横方向においた位置を正位とする。
■表題欄 輪郭線の図面右下隅輪郭線に接して記載することを 原則とする。
■尺度 共通仕様書に示す尺度(縮尺)を適用する。
■輪郭と余白 図面には輪郭(実線)を設ける。輪郭線は実線とし、線の太さは、1.4mmを標準とする。輪郭外の余白は20mm以上を標準とする。
■色 CADデータ作成に用いる色は、原則として黒、赤、緑、黄色、マジェンタ、シアン、牡丹、茶、橙、薄緑、明青、青紫、明灰、暗灰の16色とする。線色は図面の背景色により下表を基本に使い分ける。
表題欄の表示規定例
  背景が黒色画面の場合 背景が白色画面の場合、白表示のラスター上の場合
 
オブジェクト 線色
主構造物
寸法、文字
図枠など
その他構造物
オブジェクト 線色
主構造物
寸法、文字
図枠など
その他構造物
■図面の大きさ A列サイズとし、A1を標準とする。
■線種 線種;実線、破線、一点鎖線、二点鎖線
■線の太さ 細線、太線、極太線の3種類 比率は、細線、太線、極太線=1:2:4
0.13, 0.18, 0.25, 0.35, 0.5, 0.7, 1, 1.4, 2mmから選択、 輪郭線と区別して設定してもよい
図形および寸法の表し方
土木製図基準、
土木CAD製図基準(案)に準ずる
【3.禁則文字のチェック】

せっかくデータを納品しても、「規定外の文字を使ってあるために、開かない、読めない」といったトラブルを防止するために、使用が禁じられている文字があります。

■CADデータ中の文字 JIS Z 8313:1998「製図-文字」に基づくことを原則とする。
■文字の大きさ 2.5, 3.5, 5, 7, 10, 14, 20mmから選択する。
■漢字 漢字は常用漢字、かなは平仮名を原則とする。ただし外来語は片仮名とする。
■制限 特定機種固有の文字は使用できない。ただしJISコードに載っていない文字でも図形を組み 合わせれば可能。
管理項目で用いる文字
(DRAWING.XML)
特定機種固有文字は使用不可。
半角文字は片仮名以外は使用可能、全角文字は英数字以外が使用可能。
 
文字種別 表示例 CADデータ 管理項目
全角英数字 ×
半角カタカナ × ×
ギリシャ文字
丸囲み文字 × ×
ローマ文字 × ×
機種依存文字 × ×
【 4.ファイル名】

ファイル名を見るだけで、それがどのようなファイルであるかを認識できるよう、以下のような規定に従って命名します。

【 5.レイヤ名の設定】

CAD図面では元図の上にさまざまな要素を重ねていきますが、その重ねる要素を「レイヤ」と呼ばれる機能によって区分しています。
「レイヤ」にわかりやすい名前をつけて整理していくと、CAD図の中にどのような要素が盛り込まれているのかをわかりやすく伝えることができます。

【 6.CADデータのフォーマット】

CADデータ交換フォーマットは原則としてSXF(P21)とするよう規定されています。

今回は国土交通省の製図基準(案)を元に説明をいたしましたが、提出先によってはこの基準の通りでない場合もあります。また、詳細規定については説明を省略している箇所もありますのでご注意ください。
実際には、必ず事前に発注者が定めた基準を確認してからCAD製図作業を開始してください。
次回は「CADデータ交換フォーマット」についてご説明する予定です。
編集協力:株式会社構造計画研究所
構造計画研究所は、コマツのパートナー企業です。
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