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ITシステム講座 Vol.5

CADデータ交換フォーマット(SXF)について
CADデータ交換フォーマット(SXF)とは

前回はCAD製図基準(案)についてご説明を致しましたが、今回はCADデータ交換フォーマットについての説明とAutoCADを使う場合の注意点をご説明していきます。

CAD製図基準とCADデータ交換フォーマットとを混同しない!

「CAD製図基準」はCAD図面を作成する場合の描き方の基準ですが、「CADデータ交換フォーマット」は異なるCADソフト間でデータ交換が行えるデータフォーマット形式をいいます。CADソフトで作成したデータを外部に渡す場合、相手が使っているCADソフトが違うものでも、SFX形式にしておけばデータを開いたり編集したりすることができるようになります。

CADデータ交換フォーマット(SXF)

これまで異なるCADソフト間では、標準データフォーマット形式が無く、データ交換が非常に面倒でした。このため、建設分野(土木・建築)で利用される図面データ(CADデータ)フォーマットの標準化を国際基準(STEP)にそって行い、公共発注機関を含む関係者間で円滑なデータ交換・共有環境を構築するための仕様がCADデータ交換標準開発コンソーシアム(SCADEC)により作られました。ここで開発された標準フォーマットを「SXF」(Scadec eXchange Format)といいます。

例えば、線分の定義にも左図のように複数の方法があります。CADによって図面要素の定義方法(データゴーマット)が異 なると、データの互換性が取れず、結局、紙図面でないと相手に伝わらないということになってしまいます。

CADデータ交換フォーマット(SXF)には、下記に示す2種類のファイル形式があります。

■国際標準ISO10303 STEP/AP202規約に則した .p21(AP202モード)形式
 →国土交通省への電子納品用
■簡易なCADデータ交換形式である .sfc(フューチャコメントモード)形式
 →打ち合わせ、メール添付用 日本ローカル仕様 【ファイルサイズが.p21形式よりコンパクト】
OCF(オープンCADフォーマット評議会)とは

OCFは、公益的な見地から、より確実なCADデータ交換を実現するために結成されたCADベンダー主体の団体であり、SXF仕様の策定段階から重要な役割を果たしてきました。3つの部会がありそれぞれ下記のような活動を行っています。
1.技術部会  標準化動向調査。OCF検定の実施。その他実装に関すること。
2.広報部会  セミナー、フェアの企画・参加。CAD操作ガイドの企画。
3.総務部会  事務局担当、ホームページ。その他、会の運営に関する諸事項。

OCF 認定CAD

CADソフトが、SXF(.sfc,.p21)ファイルの入出力に関する機能を正しく有しているが否かをOCFが試験(OCF検定)を行います。その試験で合格したソフトは、検定合格ロゴの使用を認められ、OCFホームページ(http://www.ocf.or.jp/)に登録されます。

OCF検定
■合格基準
・SXFフィーチャーの「作成」が可能なこと
・SXFフィーチャーの「描画」が可能なこと
・データ構造が「保持」できること
■試験内容
1.フィーチャー生成検定
2.フィーチャー詳細検定
3.限界検定
4.総合検定
SXF技術者検定試験

また、OCFでは「SXF」に関する知識、および「CAD製図基準 (案)」、さらに各業務毎の「電子納品要領(案) 」に関わる全般的な情報をまとめ、必要とされる知識レベルを検定し、よってSXF標準の普及と正しい電子納品・CADデータ交換を実現するためSXF技術者検定試験も行っております。
(2004.7.25に第一回試験を実施。約4000人が受検を申込み、2539人合格。合格率68%)

SXF変換を意識したCAD製図

CADを使って図面を作成する際には、自分が使用するCADがどのようにSXF仕様に対応しているかを知っておく必要があります。特に注意を要する項目を挙げてみました。
少し難しいかもしれませんが、CADの操作を実際にする方は覚えておいてください。

■文字フォント
  一般のCADが有しているベクタフォントはSXF仕様では未対応。
  SXFが対応しているTrueTypeフォントに対応する必要あり。
■SXFフィーチャ(図面データ表現を構成する要素)にないもの
  ・OLEオブジェクト(EXCELの表など)
  ・外部参照されたオブジェクト
  ・直線、角度、半径、直径以外の寸法データ
  ・クロソイド曲線などの3次ベジェ以外の曲線
  ・3次元データ
■CADにSXFフィーチャに対応する要素がない場合
  ・XY異尺度
  ・バルーン
■フィーチャの持つ情報が異なる場合
  ・寸法線(連続寸法や2段寸法など)
  ・文字列(複数行記入など)
AutoCADでの電子納品注意事項

代表的なCADソフトであるAutoCADを例にとってみると、具体的に次のような注意点が挙げられます。

新規作成時
SXF出力
基本概念
AutoCAD 注意事項
単位 mm で作図
作図位置 図枠左下の XY 座標は 0,0
座標系 UCS 変更しない
線種 線種尺度は1 尺度必要な場合は線種登録
レイアウト空間 線種尺度は1 尺度必要な場合は線種登録
ブロック 元データのレイヤー名に注意(基準のレイヤ名に)
グループ 必ず名前を付ける
外部参照 禁止。ブロック挿入する

○ファイルサイズに注意
  p21:納品形式 sfc:ローカル形式
  ファイルサイズ比率=dwg:DXF:sfc:p21=1:3:3:15

ラスターデータの取り扱い

ラスターデータを取り扱うときには、次のような点に注意してください。

●以下の仕様に限定
  ・データ形式:TIFF G4 stripped形式
  ・色数:モノクロ(白黒の2値)
  ・ドット上限:A0 400dpi(主方向 13,000ドット)
  ・拡張子:.tif
  ・1ファイルには1つのラスターデータのみ存在
  ・ビット配列は主方向から副方向へ時計周りに90°
●運用上の注意
  ・複数のラスターは1枚に合成
  ・ラスター付のSXFファイルを渡すときは、SXFとラスターの
   両方を渡す。
  →SXFにはラスターの配置情報、ファイル名が保存される。
   ラスターデータそのものはSXFに保存されない。

CADデータ交換の今後

データ変換フォーマット、SXFは今後Ver.3にバージョンアップされていくことが予定されています。Ver.3では、図面の管理情報や属性情報まで共有することができ、さらに便利になっていくと思われます。
バージョンアップの情報にも充分ご注意ください。

SXF Ver.3の概要
■目的:
  (1)図面表題欄を中心とする図面管理情報のサポート
  (2)二次元CADデータの図形属性情報のサポート
  (3)Ver.2の問題点の解決:表示順の制御、ラスターデータ複数枚
■内容:
  土量計算や鉄筋数量などの交換
  例:横断図に切盛土の断面積や計画高が付いていると、データ交換先で、土量計算や変更後の再計算ができる。

■互換性:
  SXF Ver3.0の仕様のうち、図面に関する仕様はSXF Ver2.0との互換性を確保。
■今後:
  属性の項目および内容については、今後分野毎の専門家や業界団体などが定めていく必要あり。
SXF 各レベルの考え方
レベル1、2
  用途:建設業界の電子納品で用いる2次元図面データ交換標準
  アプローチ:図面データを管理するために必要となる情報の付加
        →SXF Ver3.0(仕様公開中)
        図面管理情報、任意の造成を任意の数だけ付与、図形と図形とのリンク、図形と外部ファイルのリンク、面積領域定義
レベル3
  用途:レベル4の仕様策定過程で必要とされる幾何部分の仕様
レベル4
  用途:CADを中心とする次世代のデータ基盤(GIS,統合DB,自動数量拾い 等)
  アプローチ:道路分野から開発開始。
編集協力:株式会社構造計画研究所
構造計画研究所は、コマツのパートナー企業です。
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