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鉱山採石テクノロジ
認可取得サポート コンサルタントが行く! Vol.7

採掘計画・設計のミニ知識(4) 緑地計画

維持可能な自然の開発のため、企業の社会的責任(CSR)が強く求められるようになり、鉱山採石場開発跡地の緑化はますます重要なものになっています。また、採石法施行規則改正や景観法・景観条例などの施行で法律による縛りもますます強くなってきています。
そこで今回は、採石法や森林法に基づく緑化計画の考え方について簡単にご紹介します。

「緑地計画」に際して準拠しなければならない法律と留意点

○採石法(採取計画認可)

採石法でも、全国的に年々緑化については厳しくなっています。整備目標を採取計画で決めている県もあります。
多くの採石場は、森林法(林地開発)にも抵触していると考えられますので、森林法にて規定されている(目標とされている)緑化目標値を守りながら、それぞれの採石場にあった植物を選択して植栽をしていくのが良いでしょう。

採石法に基づく岩石採取計画認可要綱第13条の規定による採石技術指導基準書及び各地方自治体の採石法関係書類の中に緑化計画の基本的な考え方が示されています。

「採掘跡地は、他用途に活用する計画がある場合を除き、原則として順次緑化すること」

(1)緑化の目的
水土保全、環境保全、景観保全、生態系保全のどの機能を主にするか判断し、かつ、できるだけこれらの機能を併せもつように緑化します。
   
(2)適用植物の選定
適用植物は、気象条件、土壌条件を考慮し、復元すべき目標(高木、低木、草本、つるなど特殊樹草)を決めてから選定することが必要です。
   
(3)基礎工
植生の復元は、復元目標⇒基礎工⇒植生工⇒植生管理工の一貫した施工・管理が必要です。
特に基礎工に際しては、導入植物の生育に好ましい環境をつくるよう考慮しなければなりません。
〈斜面傾斜と成育の関係〉
斜面傾斜 植物の成育及び基礎工の適用目安
30°未満 ・高木が優先する植物群落の復元が可能
・成育が良好
・緑化基礎工として排水工が必要
30〜35° ・放置した場合に自然に復元する限界角度
・一般的に35°を境として、これ以上では表土層保全のための緑化基礎工事が必要となる。
35〜45° ・中・低木が優占し、草本が地表を覆う植物群落の復元を目指す。
・生育基盤の安定を目的とする緑化基礎工を設置する。
・高木を導入すると、将来生育基盤が不安定になる危険性がある。
45〜60° ・低木や草本からなる丈の低い植物群落の復元を目指す。
・斜面上に15cm以上の厚さに客土することを避ける(崩落の恐れがあるため)
・成育基盤の安定を目的とする強固な緑化基礎工を設置する。

○森林法(林地開発)

森林法による林地開発許可制度では定める許可基準のポイントは下記のとおりです。

「開発行為をする森林が現在持つ保全の機能からみて、開発行為が周辺の地域環境を著しく悪化させるおそれがないこと」

●残置森林または造成森林の配置

土石等の採掘では、原則として周辺部に幅おおむね30メートル以上の残置森林または造成森林を配置する必要があります。また、採掘跡地は必要に応じて埋め戻しを行い、緑化及び植栽します。


演習問題(1) 森林法に関する用語問題

緑地設計を行う際、法律上で使われている言葉をきちんと理解しておく必要があります。
特に森林法では、似たような用語がたくさん出てきますので、使い分けに注意が必要です。
そこで今回は森林法に関する用語をクイズ形式で出題しますので、再確認という意味でチャレンジしてみてください。
(解答欄にカーソルをのせると解答が表示されます)

[設問1]
「開発行為をしようとする区域」とは?
   
[設問2]
「開発行為をしようとする森林」とは?
   
[設問3]
「開発行為に関わる森林」とは?
   
[設問4]
「残置森林」とは?
   
[設問5]
「造成森林」を作るために必要な1ha当たりの高木性樹木の植栽本数は、「樹高1mの場合」「樹高2mの場合」「樹高3mの場合」それぞれ何本でしょうか?

演習問題(2) 緑地計画に関する問題

下図のような地形の場合、どのような緑地計画が適切か考えてください。
計画にあたっては、以下にあげる5つの条件をクリアするように「残置森林」「造成森林」「造成緑地」エリアを設定してください。
※地図上にマウスを重ねると答えがわかります。

緑地計画についてご理解いただけたましたでしょうか。これで緑地計画は終了です。
次回は「排水計画」のポイントをご紹介します。
※次回更新は2006年2月第2金曜日(10日)の予定です。
編集協力:株式会社協和コンサルタンツ
協和コンサルタンツは、コマツのパートナー企業です。
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